uCosminexus DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド
ここでは,DocumentBrokerがXML文書のコンテントとして管理できるXMLファイルについて説明します。
- <この項の構成>
- (1) XMLファイルの形式
- (2) XMLプロパティマッピング機能が使用できるXMLファイルの例
DocumentBrokerは,次のようなXMLファイルをXML文書のコンテントとして管理できます。
- 外部参照を含まない,単一ファイルで構成されたXMLファイル
- イメージファイルなど,構文解析の対象外の外部参照を含むXMLファイル
ただし,この場合も,XMLファイルそのものは単一ファイルで構成されることが必要です。
また,XMLプロパティマッピング機能を使用する場合は,XMLファイルの構造は,次の条件を満たす必要があります。
- XML宣言が記載されている。
- 一つのタグで文書全体が囲まれている。
- プロパティにマッピングするタグが,1回だけ出現する(VariableArray型のプロパティにマッピングするタグは除く)。
- VariableArray型のプロパティにマッピングするタグの構造が,次の図に示す形式である。
図2-19 VariableArray型のプロパティにマッピングできるタグの構造
(2) XMLプロパティマッピング機能が使用できるXMLファイルの例
XMLプロパティマッピング機能を使用できるXMLファイルの例を次の図に示します。なお,それぞれのタグ名は任意です。
図2-20 XMLプロパティマッピング機能を使用できるXMLファイルの例
次にXMLプロパティマッピング機能が使用できないXMLファイルの形式の例と,使用できる形式への変更例を説明します。
- 使用できない例1:プロパティにマッピングするタグが複数回出現するXMLファイル
- 例えば,次の図のような文書です。
図2-21 マッピングできない例1:プロパティに割り当てるタグが複数回出現するXMLファイルの例
- 例1のXMLファイルには,<title>タグで囲まれた情報が複数あるため,一つ値を取るプロパティにマッピングすることはできません。
- 複数回出現するタグの情報をプロパティにマッピングするためは,VariableArray型のプロパティとしてマッピングする方法があります。例えば,次の図のように複数回出現するタグの前後にVariableArray型のプロパティを表すタグを記述すれば,<title>タグの情報をプロパティにマッピングできます。
図2-22 例1を登録できる構造に変更した例
- 使用できない例2:要素が繰り返し出現してVariableArray型のプロパティを表すタグがないXMLファイル
- 例えば,次の図のようなXMLファイルです。
図2-23 マッピングできない例2:要素が繰り返し出現してVariableArray型のプロパティを表すタグがないXMLファイルの例
- この例では,<author>タグと<organization>タグを繰り返していますが,出現順序が明確にならないため,VariableArray型のプロパティにマッピングできません。
- この場合,次の図のようにVariableArray型のプロパティを表す<list>タグを追加して構造を変更すれば,VariableArray型のプロパティとして登録できます。
図2-24 例2を登録できる構造に変更した例
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