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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


3.5.3 正常開始時の現用表の決定方法

現用状態の履歴情報表がある状態でTP1/EEを正常開始したときの現用表の決定方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) TP1/EEの開始モードが再開始のときの現用表の決定方法を使用する場合

トランザクション関連定義trn_aph_start_rrn_modeオペランドに「Y」を指定したときに有効となります。現用状態の履歴情報表がある状態で正常開始したときの現用表の決定例を次の図に示します。

図3‒5 TP1/EEの開始モードが再開始のときの現用表の決定方法を使用

[図データ]

1.:オンライン共用している他プロセスがすべて正常終了時の正常開始

未使用状態の履歴情報表の中から作成順に現用表を決定します。

2.,4.:オンライン共用している他プロセスが起動している場合の正常開始

現用状態の履歴情報表をそのまま現用表として使用します。

3.:現用があり,オンライン共用している他プロセスがすべて正常終了時の正常開始

現用状態の履歴情報表をそのまま現用表として使用します。

(2) TP1/EEの開始モードが正常開始のときの現用表の決定方法を使用する場合

トランザクション関連定義trn_aph_start_rrn_modeオペランドに「N」を指定したときまたは定義を省略したときに有効となります。現用状態の履歴情報表がある状態で正常開始したときの現用表の決定例を次の図に示します。

図3‒6 TP1/EEの開始モードが正常開始のときの現用表の決定方法を使用

[図データ]

1.:オンライン共用している他プロセスがすべて正常終了時の正常開始

未使用状態の履歴情報表の中から作成順に現用表を決定します。

2.,4.:オンライン共用している他プロセスが起動している場合の正常開始

現用状態の履歴情報表をそのまま現用表として使用します。

3.:現用があり,オンライン共用している他プロセスがすべて正常終了時の正常開始

使用済みの状態に遷移し,EOF情報を書き込みます。未使用状態の履歴情報表の中から作成順に現用表を決定します。ルート世代番号は,前回起動時のルート世代番号に1加算して使用します。