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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


30.8.8 eebpptrblineed

機能

指定されたファイルの回線トレース情報を編集し,標準出力またはcsv形式でファイルに出力します。

形式
eebpptrblineed 〔-e 編集種別 〕
                〔-t 〔開始時刻〕〔,終了時刻〕〕
                〔-r ランID〕
                -s {trn|sdh}
                〔-x 下限値,上限値〕
                〔-v サービス名〔,サービス名…〕〕
                〔-i IPアドレス〔,IPアドレス…〕〕
                〔-c csv出力ファイル名〔-n ファイル出力行〕〕
                〔-k 出力種別〕
                回線トレースファイル名〔回線トレースファイル名…〕

オプション

-e 編集種別 〜《f》

編集種別を指定します。

r

レコード単位で編集します。

f

ファイル情報一覧を出力します。

-t 〔開始時刻〕〔,終了時刻〕〕

編集する出力範囲を回線トレース情報出力時刻で指定します。時刻とは,回線トレース情報の出力バッファを出力した時刻です。

開始時刻には,出力を開始する時刻を指定します。終了時刻には,出力を終了する時刻を指定します。開始時刻,および終了時刻は,1970年1月1日0時0分0秒から当年当月当日の現在時刻までの範囲で指定します。開始時刻の指定を省略すると,回線トレースファイルの先頭から指定した終了時刻までが出力範囲となります。終了時刻の指定を省略すると,指定した開始時刻から回線トレースファイルの最後までが,出力範囲となります。

開始時刻,および終了時刻は,hhmmss〔MMDD〔YYYY〕〕で表します。

hh:時(00≦hh≦23)

省略できない。

mm:分(00≦mm≦59)

省略できない。

ss:秒(00≦ss≦59)

省略できない。

MM:月(01≦MM≦12)

省略できる。

DD:日(01≦DD≦31)

省略できる。

YYYY:年(西暦)(1970≦YYYY≦9999)

省略できる。

-tオプション指定時は,開始時刻または終了時刻のどちらか一方は必ず指定してください。

開始時刻,または終了時刻の「年」の指定を省略すると,当年の指定月日時刻とみなします。「月」,または「日」の指定を省略した場合も,当月の指定年日時刻,または当日の指定年月時刻とみなします。このオプションの指定を省略すると,指定したファイル内のすべての情報を出力します。

-r ランID 〜〈8文字の16進数数字〉

指定されたランIDを持つ情報だけ編集します。

-s {trn|sdh}
trn

xa/Open機能,オフラインバッチ情報コード,およびee_trb_utrace_put関数で出力したトレース情報だけを編集します。

sdh

sdh機能のトレース情報だけを編集します。

-x 中央処理通番の下限値,中央処理通番の上限値

カレントの中央処理通番の下限値 〜(0〜ffffffff)1〜8文字の16進数数字

カレントの中央処理通番の上限値 〜(0〜ffffffff)1〜8文字の16進数数字

指定されたカレント中央処理通番の範囲内の情報だけ編集します。-xオプションを指定した場合,上限値および下限値を必ず指定してください。

-v サービス名〔,サービス名…〕 〜〈1〜31文字の識別子〉

指定されたサービス名を持つ情報だけ編集します。サービス名は,最大10まで指定できます。

-i IPアドレス〔,IPアドレス…〕 〈7〜15文字の数字>〉

IPアドレスを指定する場合は,xxx.xxx.xxx.xxxの形式で指定します。xxxは,0〜255(10進数)で指定します。IPアドレスは,最大10まで指定できます。

-c csv出力ファイル名 〜〈<パス名〉

編集結果をcsv形式で指定されたファイルに出力します。

-nオプションを指定した場合は,パス名中のファイル名は,245文字以下としてください。

-nオプション指定時にファイル名が246文字以上の場合はオプションエラーで,このコマンドが異常終了します。

-n ファイル出力行 〜(10000〜100000)

-cオプションに指定したcsvファイルを分割して出力する場合に1ファイルに出力する行数を指定します。見出し行を含めて-nオプションに指定した行数を出力したときに,出力するファイルを切り替えます。切り替えた先のファイルには見出し行から出力します。

分割したファイルには,10進数の文字列をファイル名の末尾に付与します。付与する文字列は1から9999ファイルまでは「0001」からの連番で左に0を埋めた4桁の文字列とします。10000ファイルを超えた場合は左に0を埋めません。ファイル名に「.」を含む場合は,最後の「.」の前に付与します。

ファイル名に文字列を付与する例を示します。

例1)-cにxxxと指定した場合

xxx0001

xxx0002

 :

例2)-cにxxx.csvと指定した場合

xxx0001.csv

xxx0002.csv

 :

このオプションを省略した場合は,ファイルを分割しないで1ファイルに出力します。

-k 出力種別 {1}

1:受信IDを出力します。

回線トレースファイル名 〔回線トレースファイル名…〕〜〈パス名〉

編集するファイル名を指定します。-eオプションにfを指定した場合,最大1,024個の回線トレースファイル名を指定できます。

指定できるオプションの組み合わせを次の表に示します。

表30‒32 オプションの組み合わせ

オプション

-e

-t

-r

-s

-x

-v

-i

-k

-c

-n

ファイル指定

r

f

trn

sdh

単一

複数

-e

r

×

×

f

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

-t

×

×

-r

×

×

-s

trn

×

×

×

×

×

sdh

×

×

×

×

×

-x

×

×

-v

×

×

×

×

-i

×

×

×

×

×

-k

×

×

×

×

×

-c

×

×

-n

×

×

ファイル指定

単一

複数

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

(凡例)

○:指定できる

×:指定できない

−:該当しない

出力形式

TP1/EEのeetrblineedコマンドを参照してください。

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFSB95400-E

領域不足

標準エラー出力

KFSB95401-E

コマンド形式不正

標準エラー出力

KFSB95402-E

オプション不正

標準エラー出力

KFSB95403-E

オプションの組み合わせ不正

標準エラー出力

KFSB95405-E

ヘッダ情報不正

標準エラー出力

KFSB95406-E

ブロック不正

標準エラー出力

KFSB95409-E

バージョン不正

標準エラー出力

KFSB95410-E

OPENエラー

標準エラー出力

KFSB95411-E

READエラー

標準エラー出力

KFSB95412-E

WRITEエラー

標準エラー出力

KFSB95413-E

CLOSEエラー

標準エラー出力

KFSB95415-Q

上書き確認

標準出力

KFSB95457-Q

上書き確認(-nオプション指定時)

標準出力

KFSB95477-I

ヘルプ表示

標準出力

注意事項

TP1/EEのeetrblineedコマンドを参照してください。