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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


30.7.1 eetimtblh

機能

ユーザタイマの永続化機能で使用するタイマデータ表をHiRDB上に作成または削除します。

形式

作成の場合

eetimtblh -t タイマデータ表名
          -g サービスグループ名
         [-z 最大引き継ぎデータ長]
         [-b 表格納用RDエリア名]

削除の場合

eetimtblh -t タイマデータ表名
          -r

オプション

-t タイマデータ表名 〜〈1〜26文字の英大識別子〉

作成するタイマデータ表名を指定します。

-g サービスグループ名 〜〈1〜31文字の識別子〉

永続タイマを登録,起動するサービスグループ名を指定します。

-z 最大引き継ぎデータ長 〜〈符号なし整数〉((1〜65,535))《33,000》(単位:バイト)

タイマ引き継ぎデータの最大長を指定します。

-b 表格納用RDエリア名 〜〈1〜30文字の文字列〉

作成する表を格納するHiRDB上のRDエリア名を指定します。

HiRDBのデータベース初期化ユティリティ(pdinit)で作成,またはデータベース構成変更ユティリティ(pdmod)で追加したRDエリアのRDエリア名を指定します。

RDエリア名に空白を含む場合は引用符「"」で囲んでください。指定したRDエリア名は引用符の有無に関係なく大文字と小文字が区別されます。

本オプションを省略すると,格納するRDエリアをHiRDBが自動決定します。HiRDBが決定するRDエリアについては,マニュアル「HiRDB Version 9 SQLリファレンス」を参照してください。

-r

タイマデータ表を削除します。本オプションを省略した場合,タイマデータ表を作成します。本オプション指定時,-tオプション以外のオプションは指定不可です。

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFSB90501-E

メモリの確保に失敗しました。

標準エラー出力

KFSB90502-E

コマンド処理でエラーが発生しました。

標準エラー出力

KFSB90503-E

コマンドの形式が不正です。

標準エラー出力

KFSB90504-E

コマンド引数が不正です。

標準エラー出力

KFSB90505-E

オプションの組み合わせが不正です。

標準エラー出力

KFSB90506-E

SQL実行でエラーが発生しました。

標準エラー出力

KFSB90520-I

ヘルプメッセージです。

標準出力

KFSB90521-I

コマンド成功です。

標準出力

KFSB90522-E

コマンド失敗です。

標準エラー出力

注意事項
  • HiRDBのクライアント環境定義(PDHOST,PDNAMEPORT,PDUSER)が設定されている必要があります。本コマンドはHiRDBのクライアント環境変数の指定値でHiRDBにアクセスします。

  • RDエリアは,あらかじめHiRDBのデータベース初期設定ユティリティ(pdinit)で作成,またはデータベース構成変更ユティリティ(pdmod)で追加しておく必要があります。HiRDBのユティリティについては,マニュアル「HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)」を参照してください。

  • -bオプションにHiRDBのデータベース初期設定ユティリティ(pdinit)で作成,またはデータベース構成変更ユティリティ(pdmod)で追加したRDエリアのRDエリア名以外を指定した場合,コマンドは失敗します。また,KFSB905XX-EメッセージのDBMSメッセージの内容は「RDエリアがない」または「SQL文誤り」などの意味になります。HiRDBのユティリティについては,マニュアル「HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)」を参照してください。

  • -tオプションに指定した表名に対応する表がすでに同一スキーマ内に存在する場合,コマンドは失敗します。表を再作成したい場合は,-rオプションを指定したeetimtblhコマンドを実行していったん表を削除したあとに本コマンドを実行してください。

  • 本コマンドの実行中にHiRDBの障害などが発生した場合,作成途中の表を削除してコマンド処理を終了します。表の削除は,HiRDBの障害などによって失敗することがあります。表の削除に失敗した場合は,表の作成に失敗したタイマデータ表名を-tオプションに指定し,-rオプションを指定したeetimtblhコマンドを実行していったん表を削除してください。表の削除後,本コマンドを実行してタイマデータ表を再作成してください。

  • 本コマンドの-tオプションに指定するタイマデータ表にアクセスするTP1/EEが起動中(開始/終了中含む)に,本コマンドを実行しないでください。実行した場合,システムの動作は保証しません。

  • 本コマンドを複数同時に実行しないでください。実行した場合,システムの動作は保証しません。