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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


30.3.6 eechglib

機能

指定されたサーバに対して「トランザクションの静止化」「ライブラリの入れ替え」「トランザクションの静止化解除」を行います。

形式

UAP共用ライブラリの入れ替えを行う場合

eechglib -g サービスグループ名 
        [-o 入れ替え先サービスグループ名 [-n ノード識別子[:ノード識別子…]]]
        [-a]
         -d UAP共用ライブラリ格納ディレクトリ名
                [:UAP共用ライブラリ格納ディレクトリ名…]
        [-t 処理完了までの監視時間]

UAP共用ライブラリの入れ替え失敗による静止化状態を解除する場合

eechglib -g サービスグループ名 
        [-o 入れ替え先サービスグループ名 [-n ノード識別子[:ノード識別子…]]]
         -r
        [-t 処理完了までの監視時間]

オプション

-g サービスグループ名 〜〈1〜31文字の識別子〉

コマンドを実行するサーバのサービスグループ名を指定します。

-o 入れ替え先サービスグループ名 〜〈1〜31文字の識別子〉

本コマンドを他ノードで実行する場合に指定します。本オプションを省略した場合,または「-g」で指定したサービスグループ名と同一の場合,自ノードで処理を実行します。

本コマンドを他ノードで実行する場合は,RPC関連定義のrpc_nowait_cntに相手側ノードの数より大きな値を設定してください。

-n ノード識別子 〜〈4文字の識別子〉

他ノードでのライブラリ入れ替えの対象とするサーバをTP1/SBのノード識別子で指定します。ノード識別子は512個まで指定できます。

-nを省略した場合はコマンド実行時点でネームサーバに登録されているサービス情報のノード(-oで指定したサービスグループ名に該当するノードすべて)が対象となります。

本オプションは-oを指定した場合だけ指定できます。

-a

本コマンドを強制実行で実行する場合に指定します。本オプションを指定する場合には「-d」の指定が必須となります。

-r

トランザクションの静止化解除を実行する場合に指定します。

-d UAP共用ライブラリ格納ディレクトリ名 〜〈511文字以内のパス名〉

入れ替え先ライブラリが格納されているディレクトリを絶対パス名で指定します。

-dでは5個までディレクトリを指定できます。複数のディレクトリを指定する場合は「:」で区切って指定します。その場合,それぞれのディレクトリ名が511文字以内で収まるように指定してください。

シェルの環境変数に指定しておくことも可能です。環境変数に指定する場合も「:」区切りで5個まで指定可能です。

-t 処理完了までの監視時間 〜((1〜300))《10》(単位:秒)

処理が完了するまでの監視時間を秒単位で指定します。監視時間内に処理が完了しない場合,エラーリターンします。

ライブラリ入れ替え実行時に監視時間内に処理が完了しない場合は実行サーバはプロセスダウンします。

トランザクションの静止化解除実行時は-tで監視時間を指定しても無視されます。

連続実行の場合,-tで指定された監視時間が「トランザクションの静止化」と「ライブラリ入れ替え」の各監視時間となります。

exitコード

exitコード

内容

0

正常に終了しました。

1

コマンド不正

定義不正

処理状態不正

[11〜20]

一部失敗系(別々の要因が同時に発生した場合は,数値の小さいexitコードを設定します)

11

一部サーバの応答タイムアウト検知

12

一部サーバの静止化未完了

13

一部サーバの入れ替え失敗(事前チェック障害)

14

一部サーバの入れ替え失敗(プロセスダウン)

15

一部サーバですでにeechglibコマンドが実行中

16

一部サーバへのRPC送信に失敗

[21〜30]

全部失敗系(自ノード失敗もここに含まれます)

21

全サーバの応答タイムアウト検知

22

全サーバの静止化未完了

23

全サーバの入れ替え失敗(事前チェック障害)

24

全サーバの入れ替え失敗(プロセスダウン)

25

全サーバですでにeechglibコマンドが実行中

26

全サーバへのRPC送信に失敗

99

内部矛盾

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFSB95002-E

メモリが確保できませんでした。

標準エラー出力

KFSB95004-E

コマンド実行中にエラーが発生しました。

標準エラー出力

KFSB95005-E

コマンドの形式が不正です。

標準エラー出力

KFSB95006-E

コマンド引数が不正です。

標準エラー出力

KFSB95007-E

フラグ引数の組み合わせが不正です。

標準エラー出力

KFSB95008-E

コマンド実行中に内部矛盾が発生しました。

標準エラー出力

KFSB95030-E

ヘルプメッセージです。

標準出力

KFSB95031-E

UAP共用ライブラリの入れ替えに失敗しました。

標準エラー出力

KFSB95032-I

UAP共用ライブラリの入れ替えが完了しました。

標準出力

KFSB95040-E

UAP共用ライブラリ同時入れ替え機能によるトランザクションの静止化解除に失敗しました。

標準エラー出力

KFSB95041-I

UAP共用ライブラリ同時入れ替え機能によるトランザクションの静止化解除が完了しました。

標準出力