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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


26.1.5 BCMの設定

〈この項の構成〉

(1) TP1/SBユーザサービス定義

BCMとして使用するTP1/EEのユーザサービス定義に次の環境変数を指定します。

形式

環境変数

定義内容

指定値

putenv

EEOBMDEFFILE

OBM構成定義オブジェクトファイル名

<文字列>

(2) TP1/EEサービス定義

BCMとして使用するTP1/EEのサービス定義に次のオペランドを設定します。

形式

オペランド

定義内容

指定値

備考

set

obm_server_type

OBMのサーバタイプ

M

必ず設定します

set

obm_trnlevel

OBMトランザクションを実行するトランザクションレベル名

queue_trnlevelに設定したトランザクションレベル名

※1

set

obm_service

OBMのサービス名,エントリポインタ名および同時処理限界数

〈1〜31文字の識別子〉

〈符号なし整数〉

((1〜255))

※2

set

obm_endchkmsg_interval

OBM終了監視メッセージ出力間隔

〈符号なし整数〉

((0,10〜3,600))

任意

set

obm_suspend_monitor_interval

OBM一時休止監視間隔

〈符号なし整数〉

((1〜60))

任意

set

obm_suspendmsg_interval

一時休止中OBM警告メッセージ出力間隔

〈符号なし整数〉

((10〜3,600))

任意

set

name_use

ネームサービスを使用します

Yまたは省略

set

pce_no

処理キュー数

pce_noの計算式で求めた数に次を加算します。

pce_noの計算式については,マニュアル「OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引」を参照してください。

(同時に実行するOBMの最上位ロット同時実行数の和)×3

+(BCMのTP1/EEに接続するBCSのTP1/EE数)

+(同時に実行するeeobmstartコマンドの数)

〈符号なし整数〉

((100〜500,000))

任意

set

icb_no

同時に登録するタイマの最大数

ユーザがタイマ登録する数に同時に実行するOBM数を加算した値です。

統計情報を取得する場合,さらに+1します。

〈符号なし整数〉

((1〜65,535))

任意

set

rpc_router_retry_count

TCP/IPバッファ不足時のリトライ回数

〈符号なし整数〉

((0〜255))

任意※3

set

rpc_router_retry_interval

TCP/IPバッファ不足時のリトライ間隔

〈符号なし整数〉

((1〜200))

任意※3

set

ipc_sendbuf_size

TCP/IPの送信バッファサイズ

〈符号なし整数〉

((8,192〜1,048,576))

任意※3

set

rpc_nowait_cnt

非同期応答型RPCの同時要求最大数

〈符号なし整数〉

((1〜65,535))

必ず設定します※4

set

memory_obm_area_size

OBM機能で使用するメモリプールの初期確保サイズと追加確保サイズ

〈符号なし整数〉

((1〜1,048,576))

必ず設定します

set

trb_stc_ext_kind

システム起動時から取得開始する拡張統計情報の統計情報種別を指定します。

eobm

任意

データ型OBMだけ情報取得します

set

trb_stc_obm_interval_time

システム起動時から取得開始するOBM統計情報のインタバル取得時の時間間隔を指定します。

〈符号なし整数〉

((1〜60))

任意

set

trb_stc_buffer_size

OBM統計情報を取得する場合,trb_stc_buffer_sizeの計算式で求めた値と次の計算式の値で大きい値を満たす値を指定します。

trb_stc_buffer_sizeの計算式については,マニュアル「OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引」を参照してください。

満たさない場合,システムで式を満たすようにバッファサイズを変更します。

↑(40+(112×最下位ロットの最大数))÷1024↑

〈符号なし整数〉

((2〜20,000))

任意

set

fsp_use

TP1/FSP機能を使用します。

Y

必ず設定します

コマンド

bcmsvgdef

BCMのサーバ間連携に関する定義

必ず1つ設定します

コマンド

obmstsdef

OBM管理表定義

必ず1つ設定します

コマンド

bcmuocfunc

OBMのUOCを組み込みます。

任意

コマンド

trnstring

リソースマネジャアクセス定義

1つ以上設定します

(凡例)

−:該当しません

注※1

次が設定されている場合は,必ず設定します。

queue_draw_methodコマンド-pオプションにtrnlevelが設定されています。

注※2

次のすべてが設定されている場合は,必ず設定します。

queue_draw_methodコマンド-pオプションにtrnlevelが設定されています。

OBM構成定義obmstartコマンド-tオプションclose_no_bcsコマンドにbcmが設定されています。

注※3

OBM構成定義のmax_block_lenに大きな値を設定する場合は,これらの定義をチューニングしてください。

注※4

次の値の最大値を指定することをお奨めします。

同時に実行するOBMの数。

BCMのTP1/EEと接続するBCSのTP1/EEの数。

UAPが同一スレッドで非同期応答型のRPCを同時に送信する数。