Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


25.2.2 オンライン終了処理中の障害

オンライン終了処理中に障害が発生すると,次回オンライン開始時にJIトランザクションの起動種別が正しい種別とならない場合があります。それを避けるためには,次の対処をする必要があります。

〈この項の構成〉

(1) 終了処理中にプロセスダウンした場合

同じ共用情報表を使用するTP1/EEをすべて正常終了する場合に,一部のオンラインが終了処理でKFSB85643-Iメッセージ出力後にプロセスダウンしたときは,次にオンラインを開始する順番によっては,最初に起動したサーバとしてのJIトランザクションが起動される場合と,起動されない場合があります。

最初に起動したサーバとしてのJIトランザクションを必ず起動して共有リソースの初期化を行いたい場合は,終了処理でプロセスダウンしたサーバを強制正常開始してください。

共有リソースの初期化が不要で,すべてのサーバを2番目以降に起動したサーバとしてJIトランザクションを起動したい場合は,eeshchghコマンドを使用して終了処理でプロセスダウンしたサーバの状態を起動済み状態に変更してください。なお,eeshchghコマンドによる状態変更は,同じ共用情報表を使用するTP1/EEを開始する前に行ってください。

(2) KFSB55650-Eが出力された場合

オンライン終了処理中にKFSB55650-Eが出力された場合は,このあとにオンラインを正常開始したときに,最初に起動したサーバとしてのJIトランザクションが起動する必要がある状態でも,2番目以降に起動されたサーバとしてJIトランザクションを起動する場合があります。最初に起動したサーバとしてのJIトランザクションが起動されるようにするには,eeshchghでKFSB55650-Eが出力されたサーバの状態を未起動状態に変更します。これによってオンラインを正常開始したときに最初に起動したサーバとしてのJIトランザクションが起動されるようになります。