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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


20.1 機能概要

システムの大規模化に伴い,複数のTP1/EEが連携して1つの業務を実行する運用が増加しました。このようなシステムは,スケールアウトが容易な反面,業務の流れを把握しづらく,障害やボトルネックの調査が困難となります。

本機能は,業務ごとにユニークな業務IDを割り当て,連携する各TP1/EEのTASKTMに同一の業務ID,属性(業務開始/業務継続),ネスト通番(プロセスをまたがるたびにインクリメントする値),および送信元TP1/EEのノード識別子を出力します。これによって,同一業務を実行したトランザクションの関連づけが可能であり,複数サーバにまたがった業務の調査が容易となります。

UAP履歴情報取得機能を使用している場合は,UAP履歴情報の履歴情報共通インデクスに業務IDを設定します。

図20‒1 複数サーバによる業務実行イメージ

[図データ]