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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


7.10.5 PJ管理表の破壊

〈この項の構成〉

(1) 障害発生時のデータ連携支援の処理

構造不正などの表破壊を検知した場合,データ連携支援はエラーメッセージを出力後に強制停止します。

(2) 対処方法

次の手順で対処してください。

(a) PJ引き継ぎ情報削除

PJ引き継ぎ情報削除コマンドで,PJ管理表とPJ突き合わせ表を削除します。表を削除できない場合は,DROP TABLE文を実行して,表を削除します。

(b) PJ引き継ぎ情報作成

PJ引き継ぎ情報作成コマンドで,PJ管理表とPJ突き合わせ表を作成します。

(c) EEFDPARMパラメタのCONTROL文の変更

STARTオペランド

FORCEを指定します。

SHMIDオペランド

データ連携支援開始時に出力したKFSB82004-Iメッセージを基に,セグメント識別子を指定します。

マシンダウンしていた場合,本オペランドは無効となります。データ連携支援中断時または強制停止時に出力した情報があるときは,BLOCKNOオペランドを指定してください。

BLOCKNOオペランド

データ連携支援中断時,または強制停止時に出力したKFSB82008-I,KFSB62011-E,KFSB92020-Iメッセージを基に,累積データ通番を指定します。

マシンダウンかつPJ管理表破壊の2重障害で,累積データ通番が不明な場合は,JSQオペランドを指定してください。

JSQオペランド

データ連携支援実行中の最後に出力したKFSB82110-I,KFSB82111-Iメッセージを基に,抽出を再開する開始世代番号を指定します。

ROOTJSQオペランド

取得用履歴情報表から入力(TBLTYPE=ONLINE)している場合,TP1/EE終了およびTP1/EE開始によってルート世代番号が変わっているおそれがありますので,データ連携支援実行中に出力されたメッセージを基に本オペランドを指定してください。

(d) データ連携支援の強制開始

データ連携支援実行コマンドを実行します。

(3) 対処後のデータ連携支援の動作

(a) EEFDPARMパラメタのCONTROL文のSHMIDオペランドが有効な場合

強制開始でデータ連携支援を開始し,共有メモリの状態を基に,抽出開始位置を決定します。ユーザデータ(UJ)の2重入力となる場合があります。

(b) EEFDPARMパラメタのCONTROL文のBLOCKNOオペランドが有効な場合

強制開始でデータ連携支援を開始し,BLOCKNOオペランドで指定された仕掛かり中累積データ通番と最終累積データ通番を基に,抽出開始位置を決定します。ユーザデータ(UJ)の2重入力となる場合があります。また,2重入力となったユーザデータ(UJ)をDBキューに重複して書き込む場合があります。

(c) EEFDPARMパラメタのCONTROL文のJSQオペランドが有効な場合

強制開始でデータ連携支援を開始し,JSQオペランドで指定された開始世代番号を基に,抽出開始位置を決定します。ユーザデータ(UJ)の2重入力となる場合があります。また,2重入力となったユーザデータ(UJ)をDBキューに重複して書き込む場合があります。