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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


7.5.2 データの流れ

ユーザデータ(UJ)の流れを次の図に示します。

図7‒27 マルチスレッドでのユーザデータ(UJ)の流れ

[図データ]

  1. UAP履歴情報表からUJを抽出します。

  2. 1トランザクション分のUJごとに反映先指定UOCを呼び出します。反映先指定UOCでは,UJの反映サービスを指定し,リターンします。

  3. UJを,反映サービスに対応する処理キューに登録します。

  4. 処理キューごとにスレッドが割り当てられ,反映処理を呼び出します。

  5. 反映処理方法にはDBキュー書き込み(dbq),RPC送信(rpc),ユーザ任意処理(usr)の3種類があります。どれかの反映処理方法を選択しUJを反映処理します。

  6. 前トランザクションUJ(UJ1-1,1-2,1-3)の反映処理がない場合,前トランザクションの処理完了を待たないで,次トランザクションUJ(UJ2-1)の処理を開始します。

  7. 反映先指定UOCでは1トランザクション分UJごとに,ユーザ引き継ぎエリアに任意の情報を設定可能です。1トランザクション分UJの反映処理が完了した場合,ユーザ引き継ぎエリアに設定した情報を引き継ぎ情報としてPJ管理表に書き込みます。