2.5.1 配置制御のオプション
レコードの格納時に,HiRDBの構造型DB機能の配置制御機能(ページ切り替えオプション,PCTFREE有効化オプション)を使用することで,レコードに対するアクセス時の排他をページ単位で分散させることが可能です。
排他および配置制御機能の詳細については,マニュアル「HiRDB Version 9 Structured Data Access Edition」の次の項目を参照してください。
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「排他制御」
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「レコードの配置制御(サブページ分割をしない場合)」
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「レコードの配置制御(サブページ分割をする場合)」
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「レコード格納時の空き領域の作成(サブページ分割をしない場合)」
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「レコード格納時の空き領域の作成(サブページ分割をする場合)」
表2‒31 配置制御のオプション 項番
オプション
説明
1
ページ切り替え
排他はページ単位に掛かるため,同一ページ内に複数のレコードが混在すると,関係のないレコードアクセスによる排他待ちが発生し,同時実行性が低下します。そのため,レコード格納ページを切り替えることで,レコードに対するアクセスをページ単位で分散させることができ,排他の競合を回避するなどのデータベース設計が可能となります。
2
PCTFREE有効化
PCTFREE有効化オプションを指定することで,DMLでのレコード格納時に,SDB格納データベース定義のPCTFREEで指定したページ内未使用領域比率に従い,ページ内に空き領域を作成できます。PCTFREE指定のうち,セグメント内空きページ比率指定は,本オプションの指定によっても有効とはなりません。
PCTFREEを有効にすることで,ページ内に格納するレコード件数に上限を付け,ページ排他の影響範囲を局所化するなどのデータベース設定が可能となります。