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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


2.2.2 データベース種別一覧

SDBハンドラ機能がサポートするデータベース種別一覧を次の表に示します。

表2‒2 サポートデータベース種別一覧

項番

分類

DB種別

説明

1

FMB

(階層木構造)

FMB

DASD装置上に作成された1つまたは複数のVSAMキー順データセット(KSDS)と,直接データセットまたはVSAMエントリ順データセット(ESDS)から構成されるデータベースです。1つのレコードは,1つまたは複数のセグメントから構成されており,UAPとのデータの受け渡しは,1つまたは複数のセグメントを単位とします。

2

AFM

(単純構造)

DAM

DASD装置上またはデータベースの一部を仮想記憶装置上に作成された,1つまたは複数の直接データセット,またはVSAMエントリ順データセット(ESDS)から構成されるデータベースです。1つのレコードは1つのセグメント(ルートセグメント)だけから構成されており,UAPとのデータの受け渡しは,1つのセグメント(レコード)および1つのセグメント中の複数フィールドを単位とします。

3

MAM

仮想記憶装置上に展開された1つまたは複数のテーブルから構成されるデータベースです。1つのテーブルエントリが1つのセグメントに対応します。UAPとのデータの受け渡しは,1つのセグメント(テーブルエントリ)および1つのセグメント中の複数フィールドを単位とします。

4

TAM

仮想記憶装置上に展開された1つまたは複数のテーブルから構成されるデータベースです。1つのテーブルエントリが1つのセグメントに対応します。UAPとのデータの受け渡しは,1つのセグメント(テーブルエントリ)を単位とします。

5

SAM

磁気テープ装置およびDASD装置上の1つの順データセットから構成されるデータベースです。1つのレコードは1つのセグメント(ルートセグメント)だけから構成されており,UAPとのデータの受け渡しは,1つのセグメント(レコード)を単位とします。

〈この項の構成〉

(1) FMB(階層木構造)

ルートレコードと,その配下のレコードから構成される,階層木構造のデータベースです。

各レコードは親子構成となっており,子レコードにアクセスする場合は,親レコードから階層順にアクセスします。

図2‒2 FMBイメージ

[図データ]

(2) AFM(単純構造)

ルートレコードだけで構成される,単純構造のデータベースです。

図2‒3 DAMイメージ

[図データ]