Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


はじめに

このマニュアルは,次に示すプログラムプロダクトの概要,定義方法,運用方法,および操作方法について説明したものです。

以降,このマニュアルでは,このプログラムプロダクトを「TP1/FSP」と表記します。

〈はじめにの構成〉

■ 対象読者

システム管理者,システム設計者,プログラマ,およびオペレータの方を対象としています。

また,次に示す知識があることを前提としています。

■ 図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

■ JISコード配列のキーボードとASCIIコード配列のキーボードとの違いについて

JISコード配列とASCIIコード配列では,次に示すコードで入力文字の違いがあります。このマニュアルの文字入力例(コーディング例)の表記は,JISコード配列(日本語のキーボード)に従った文字に統一しています。

コード

JISコード配列

ASCIIコード配列

(5c)16

' \ '(円記号)

' \ '(バックスラッシュ)

(7e)16

'  ̄ '(オーバライン)

' ~ '(チルダ)

■ 文法の記号

システム定義の説明,およびコマンドの説明に使用する各種の記号を説明します。

ここで説明する文法記述記号,属性表示記号および構文要素記号は,実際の定義には記述しません。

(1)文法記述記号

システム定義,コマンドのオプションおよび引数の指定方法について説明する記号です。

文法記述記号

意味

[  ]

この記号で囲まれている項目は省略してもよいことを示します。

(例)AAA[-b]

これは,AAA -bと指定するか,AAAと指定することを示します。

(例)[-c サービス名]

これは,何も指定しないか,または-cオプションで指定された項目は「サービス名」を値として取ることを示します。

この記号で示す直前の項目を繰り返し指定できることを示します。

(例)DDD -e サービス名〔,サービス名…〕

これは,DDD -eで指定するサービス名を複数個指定できることを示します。

{{  }}

この記号で囲まれた複数の項目が1つの繰り返し項目の単位であることを示します。

(例){{FFF -g ファイルグループ番号}}

これは,FFF -g ファイルグループ番号

FFF -g ファイルグループ番号

と指定できることを示します。

{  }

この記号で囲まれている複数の項目のうちから1つを選択することを示します。項目の区切りは|で示します。

(例){-h|-i サービス名}

これは,-hと-i サービス名の2つの項目のうち,どちらかを指定することを示します。

この記号で区切られた項目は選択できることを示します。

(例)JJJ=Y|N

これは,JJJオペランドに,YかNを指定できることを示します。

_

(下線)

この記号で示す項目は,該当オペランド,またはオプションを省略した場合の省略時解釈値を示します。

(例)KKK=Y|N

これは,KKKオペランドを省略した場合,Yを省略時解釈値とすることを示します。

半角スペースを示します。

(例)論理ファイル名△物理ファイル名

これは,論理ファイル名と物理ファイル名の間に半角スペースを挿入することを示します。

(2)属性表示記号

システム定義,およびコマンドのユーザ指定値の範囲などを説明する記号です。

属性表示記号

意味

この記号のあとに指定値の属性を示します。

《  》

指定を省略したときに仮定される値を示します。

〈  〉

指定値の構文要素を示します。

((  ))

指定値の指定範囲を示します。

(3)構文要素記号

システム定義,およびコマンドのユーザ指定値の内容を説明する記号です。

構文要素記号

意味

〈英字〉

アルファベット(A〜Z,a〜z)と_(アンダスコア)

〈英字記号〉

アルファベット(A〜Z,a〜z)と#,@,\,$,%

〈英数字〉

英字と数字(0〜9)

〈英数字記号〉

英字記号と数字(0〜9)

〈符号なし整数〉

数字列(0〜9)

〈16進数〉

数字(0〜9),A〜F,およびa〜f

〈識別子〉

先頭がアルファベットの英数字列

〈英大識別子〉

先頭がアルファベットの大文字の英数字列

〈記号名称〉

先頭が英字記号の英数字記号列

〈文字列〉

引用符「"」を除く任意の文字の配列

〈パス名〉

記号名称,/,および .(ピリオド)

(ただし,パス名は使用するOSに依存)

〈TP1EEファイル名〉

アルファベット(A〜Z,a〜z),数字(0〜9), .(ピリオド),_(アンダスコア),および@で構成される文字列(最大14文字)

〈ホスト名〉

英数字,および!,#,$,%,&,',(,),*,+,-,.(ピリオド),/,;,<,=,>,?,@,[,\,],^,_(アンダスコア),{,|,},~,,(コンマ)

ただし,OSによって使用できる文字が異なります。詳細は,使用しているOSのマニュアルを参照してください。

使用上の注意

すべて半角文字を使用してください。

注※

システム定義のオペランド,およびコマンドのオプションに文字列を指定する場合は,指定値全体を引用符「"」で囲む必要があります。この場合,指定値全体を囲む引用符は指定値には含まれません。また,特に断りがないかぎり,引用符は指定値の中の文字として使用できません。