Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(Solaris®用)
この項では,HDLM管理対象デバイスの構成を変更するための手順を説明します。
HDLM管理対象デバイスの構成変更には,HDLMドライバ構成定義ファイル作成ユティリティ(dlmsetconf)を使用するので,「7.7 dlmsetconf HDLMドライバ構成定義ファイル作成ユティリティ」も参照してください。
- この項の構成
- (1) HDLM管理対象デバイスを管理対象外にする
- (2) HDLM管理対象外デバイスを管理対象にする
HDLMの管理対象になっているデバイスをHDLMの管理対象外にする方法を,次に示します。
- HDLMの管理対象外にするLUのLDEV情報を確認します。
次のコマンドでLDEV情報を確認します。# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -drv PathID HDevName Device LDEV 000000 c7t0d0 sd46 SANRISE9900V.15001.066A 000001 c7t0d0 sd47 SANRISE9900V.15001.066A 000002 c7t0d0 sd48 SANRISE9900V.15001.066A ... # KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss- HDLMドライバ非構成定義ファイル(/opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconf)を編集します。
「3.5.6 HDLMの新規インストール時のHDLMデバイスの非構成機能」の手順1を参照して,HDLMドライバ非構成定義ファイル(/opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconf)をテキストエディタで編集します。- HDLMドライバ構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmfdrv.conf)にHDLMドライバ非構成定義ファイル(/opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconf)の内容を反映します。
HDLMドライバ構成定義ファイル作成ユティリティ(dlmsetconf)を実行して,HDLMドライバ非構成定義ファイル(/opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconf)の設定をHDLMドライバ構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmfdrv.conf)に反映します。# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlmsetconf -u- 再構成オプションを指定してホストを再起動します。
# reboot -- -r
HDLMの管理対象外になっているデバイスをHDLMの管理対象にする方法を,次に示します。
- HDLMの管理対象にするLUとそのディスクラベルを確認します。
formatコマンドでHDLMの管理対象にするLUの各パスの情報を確認し,ディスクラベルが設定されていることを確認します。formatコマンドの実行例を次に示します。
この例では,網掛けの部分がHDLMの管理対象にするLUのパスの情報です。
上記の実行例で,LUを選択すると,ディスクラベルが設定されていない場合は,「Disk not labeled. Label it now?」と出力されます。この場合は,yを入力し,ディスクラベルを設定してください。- HDLMドライバ非構成定義ファイル(/opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconf)を編集します。
HDLMドライバ非構成定義ファイル(/opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconf)内のHDLMの管理対象にするLUの定義をテキストエディタで編集します。
手順1で確認したHDLMの管理対象にするLUのパスの情報(網掛けの部分)を基に,HDLMドライバ非構成定義ファイル(/opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconf)から対応するLUを探して,対応するLUの定義のLDEV属性行の先頭に「#」(シャープ)を付けます。LDEV属性行の先頭にシャープを付けた場合,LDEV属性で示されるLUはHDLMの管理対象になります。
HDLMドライバ非構成定義ファイル(/opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconf)の編集例を次に示します。図4-6 /opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconfファイル(編集前)
図4-7 /opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconfファイル(編集後)
網掛けの部分が編集個所です。
- 注意事項
- LDEVの行の先頭に「#」の追加以外の編集をしないでください。
- 手順2で編集した内容をHDLMドライバ構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmfdrv.conf)へ反映します。
dlmsetconfユティリティを実行して,HDLMドライバ非構成定義ファイル(/opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconf)の設定をHDLMドライバ構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmfdrv.conf)に反映します。# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlmsetconf -u- HDLM構成管理ユティリティ(dlmcfgmgr)を実行するか,または再構成オプションを指定してホストを再起動します。
次に実行例を示します。
- dlmcfgmgrユティリティを実行する場合
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlmcfgmgr -a- 再構成オプションを指定してホストを再起動する場合
# reboot -- -r
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