Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(Solaris®用)
ホストをシングルユーザモードで起動しても,「(2) シングルユーザモードで実施できる作業」に示すSolaris,HDLM,およびアプリケーション関連の作業を実行することができます。ホストをシングルユーザモードで起動したあとに実行レベル1へ変更した場合も同様です。それらの作業を実行する場合は,その前に「(1) シングルユーザモードで起動した場合のHDLM初期化手順」に示す手順を実行してください。
- この項の構成
- (1) シングルユーザモードで起動した場合のHDLM初期化手順
- (2) シングルユーザモードで実施できる作業
(1) シングルユーザモードで起動した場合のHDLM初期化手順
ホストをシングルユーザモードで起動した場合,次に示す手順に従ってHDLMを初期化してください。
- 作業対象のファイルシステムをマウントします。
HDLMに関連する作業を実施する場合は,/var,/opt,および/tmpをマウントしてください。- 次に示すHDLMコマンドを実行して,パスを稼働状態にします。
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr online -sdlnkmgrコマンドのonlineオペレーションは,ブート処理が完了した直後に実行すると,パスが物理的に接続していても失敗する場合があります。その場合は,10秒以上待ってから再度実行してください。再度実行しても失敗した場合は,表示されたメッセージに従って対処してください。- 次に示すコマンドを実行して,HDLMフィルタドライバにHDLM論理デバイスファイル名を設定します。
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlmsetdevname- 次に示すコマンドを実行して,HDLMマネージャを起動します。
# /etc/init.d/DLMManager start
シングルユーザモードでは,「(1) シングルユーザモードで起動した場合のHDLM初期化手順」に示す手順を実行すると,アプリケーションを停止した状態で次に示す作業を実行できます。
- Solaris関連
- HDLMがインストールされたサーバで,HDLMがインストールされていないサーバと同様に次の作業を実行できます。
- パッチの適用
- パッケージの追加および削除
- Solarisの基本的な設定の変更など
- HDLM関連
- HDLMのインストール
- ブートディスク環境の構築
- HDLMの機能の設定
- 統合トレースの設定※
- ファイルシステムの構築
- HDLMコマンドの実行
- HDLMデバイスの使用
- HDLM運用環境の構成変更
- HDLMのSPの適用
- 注※
- シングルユーザモードでは統合トレースファイルにHDLMコマンドの動作ログが記録されません。
- アプリケーション関連
- インストール
- アップグレード
- 構成設定および構成変更
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