Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(Solaris®用)

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4.1.9 シングルユーザモードでの運用について

ホストをシングルユーザモードで起動しても,「(2) シングルユーザモードで実施できる作業」に示すSolaris,HDLM,およびアプリケーション関連の作業を実行することができます。ホストをシングルユーザモードで起動したあとに実行レベル1へ変更した場合も同様です。それらの作業を実行する場合は,その前に「(1) シングルユーザモードで起動した場合のHDLM初期化手順」に示す手順を実行してください。

この項の構成
(1) シングルユーザモードで起動した場合のHDLM初期化手順
(2) シングルユーザモードで実施できる作業

(1) シングルユーザモードで起動した場合のHDLM初期化手順

ホストをシングルユーザモードで起動した場合,次に示す手順に従ってHDLMを初期化してください。

  1. 作業対象のファイルシステムをマウントします。
    HDLMに関連する作業を実施する場合は,/var/opt,および/tmpをマウントしてください。
  2. 次に示すHDLMコマンドを実行して,パスを稼働状態にします。
     
    # /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr online -s
     
    dlnkmgrコマンドのonlineオペレーションは,ブート処理が完了した直後に実行すると,パスが物理的に接続していても失敗する場合があります。その場合は,10秒以上待ってから再度実行してください。再度実行しても失敗した場合は,表示されたメッセージに従って対処してください。
  3. 次に示すコマンドを実行して,HDLMフィルタドライバにHDLM論理デバイスファイル名を設定します。
     
    # /opt/DynamicLinkManager/bin/dlmsetdevname
     
  4. 次に示すコマンドを実行して,HDLMマネージャを起動します。
     
    # /etc/init.d/DLMManager start
     

(2) シングルユーザモードで実施できる作業

シングルユーザモードでは,「(1) シングルユーザモードで起動した場合のHDLM初期化手順」に示す手順を実行すると,アプリケーションを停止した状態で次に示す作業を実行できます。

Solaris関連
HDLMがインストールされたサーバで,HDLMがインストールされていないサーバと同様に次の作業を実行できます。
  • パッチの適用
  • パッケージの追加および削除
  • Solarisの基本的な設定の変更など

HDLM関連
  • HDLMのインストール
  • ブートディスク環境の構築
  • HDLMの機能の設定
  • 統合トレースの設定
  • ファイルシステムの構築
  • HDLMコマンドの実行
  • HDLMデバイスの使用
  • HDLM運用環境の構成変更
  • HDLMのSPの適用

注※
シングルユーザモードでは統合トレースファイルにHDLMコマンドの動作ログが記録されません。

アプリケーション関連
  • インストール
  • アップグレード
  • 構成設定および構成変更

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