Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(Solaris®用)
ストレージシステムの設定については,ストレージシステムのマニュアルおよびストレージシステムの保守マニュアルを参照してください。
- ターゲットIDとストレージシステムのポートの間にバインディングを設定できるHBAを使用する場合,HDLMをインストールする前に必ずバインディングを設定してください。詳細については,ソフトウェア添付資料とHBAのマニュアルを参照してください。
- ストレージシステムのベンダIDおよびプロダクトIDを変更すると,HDLMがストレージシステムを認識できなくなります。ストレージシステムのベンダIDおよびプロダクトIDは変更しないでください。
- sdまたはssdドライバへ通知されるI/Oのタイムアウト値は,スイッチやHBAそれぞれのタイムアウト値の設定に依存します。
- スイッチやHBAのタイムアウト値の設定によっては,I/Oのタイムアウトに時間が掛かる場合があります。したがって,パスの切り替えやパスの障害検出に時間が掛かることがあります。また,パスヘルスチェック機能でも,パス障害の検出に設定したチェック間隔より時間が掛かることがあります。
- 1台のホストに設置するHBAのうち,HDLM管理対象デバイスに接続するHBAは,すべて同一の種類を使用してください。HBAのドライバのバージョン,ファームウェア,およびFCodeも合わせてください。異なる種類のHBAを使用すると,障害発生時にパスを切り替えられません。
- HBA上のFCodeの適用状態を変更したり,FCodeのバージョンを変更した場合,HDLM管理対象のsdまたはssdデバイスの物理パス名が変更される可能性があります。HDLMをインストールしたあとにFCodeの状態を変更した場合は,変更前後でHDLM管理対象デバイスの物理パス名が変更されていないことを確認してください。この物理パス名が変更されている場合は,HDLMドライバ構成定義ファイル作成ユティリティ(dlmsetconf)を実行後,再構成オプションを指定してホストを再起動してください。
さらに,VxVMを使用しかつデバイスの無効化を行っている場合には,VxVM管理対象除外設定ファイル(/etc/vx/vxvm.exclude)に設定している物理パス名に変更がないことを確認してください。設定している物理パス名が変更されている場合は,物理パス名を再設定してください。VxVMからのデバイスの無効化の手順については,「3.14.3 VxVMでのデバイスの無効化」を参照してください。- Fibre Channelを使用する場合,SCSIのターゲットIDはHBAの設定に従います。ターゲットIDを知りたいときは,HBAのマニュアルなどを参照してください。
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