Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(AIX®用)
HDLMボリュームグループ操作ユティリティの各コマンドのパラメタは,「表7-3 HDLMボリュームグループ操作ユティリティのコマンドと対応するAIXコマンド表」に示す,対応するAIXコマンドのパラメタと同じです。HDLMボリュームグループ操作ユティリティの各コマンドのパラメタについては,AIXのマニュアルを参照してください。
KAPL10501-W以外は,HDLMボリュームグループ操作ユティリティのコマンドに対応する,AIXのコマンド応答メッセージが表示されます。
HDLMは,HDLMボリュームグループ操作ユティリティ用のSMIT画面を提供します。HDLMボリュームグループ操作ユティリティは,SMIT画面から実行することをお勧めします。
AIXからSMIT画面を起動し,[システム記憶域管理(物理および論理記憶域)]-[論理ボリューム・マネージャ]-[HDLMボリューム・グループ]を選択すると,HDLMボリュームグループ操作ユティリティ用のSMIT画面が表示されます。HDLMボリュームグループ操作ユティリティ用のSMIT画面を次に示します。
図7-2 HDLMボリュームグループ操作ユティリティ用のSMIT画面
HDLMボリュームグループ操作ユティリティ用のSMIT画面では,コマンドラインでHDLMボリュームグループ操作ユティリティのコマンドを実行するのと同じ操作ができます。SMIT画面の操作については,AIXのマニュアル,またはmanコマンドの実行結果を参照してください。
HDLMでは,SMITメニューから操作できる高速パスだけをサポートしているため,dlmrecreatevgコマンドは,「図7-2 HDLMボリュームグループ操作ユティリティ用のSMIT画面」に示す,HDLMボリュームグループ操作ユティリティ用のSMIT画面には表示されません。SMIT画面からdlmrecreatevgコマンドを実行するには,SMITの高速パスを使用し,次に示すコマンドを実行します。
# smit dlmrecreatevg上記のコマンドを実行すると表示されるSMIT画面で,ボリュームグループを再作成するときの対象にしたい物理ボリュームを指定します。
ほかのHDLMボリュームグループ操作ユティリティのコマンドと同様,dlmrecreatevgコマンドは,コマンドラインからも実行できます。
- 次のコマンドは,SMITの高速パスをサポートしていません。
- dlmlsvgコマンド
- dlmreducevgコマンド
- HDLMボリュームグループ操作ユティリティからは,AIXのエラーメッセージが出力されます。また,HDLMボリュームグループ操作ユティリティの詳細は,対応するAIXコマンドに対するmanコマンドを実行すると表示される情報を参照してください。
- HDLMで作成したボリュームグループは,HDLMボリュームグループ操作ユティリティで操作してください。HDLMボリュームグループ操作ユティリティを使用しないで操作した場合,ボリュームグループの状態が不正になることがあります。この場合は,AIXのコマンドでボリュームグループを修正してください。
- HDLMボリュームグループ操作ユティリティで作成したボリュームグループ以外のボリュームグループを,パラメタに指定しないでください。HDLMボリュームグループ操作ユティリティで作成したボリュームグループ以外のボリュームグループを,パラメタに指定した場合,エラーチェックはしないため,ボリュームグループの状態が不正になることがあります。
- 論理ボリュームからコピーの除去を行う場合は,「4.1.13 SMIT画面を使用するときの注意事項」を参照してください。
HDLMボリューム操作ユティリティのコマンドを,コマンドラインから実行する例を,次に示します。
- (例1)
- HDLM用のボリュームグループ「dlmvg1」を作成する場合
- HDLMデバイス「dlmfdrv2」と「dlmfdrv3」が別のLUを使用している場合,次に示すコマンドを実行して,HDLM用のボリュームグループ「dlmvg1」を作成します。
- 次に示すコマンドを実行して,ボリュームグループ「dlmvg1」の状態を確認します。
- (例2)
- HDLMのボリュームグループ「dlmvg1」に,AIXの物理ボリューム「hdisk4」が混在している状態を修正する場合
- HDLMのボリュームグループ「dlmvg1」の状態を確認します。
- HDLMのボリュームグループ「dlmvg1」から,混在しているAIXの物理ボリューム「hdisk4」を削除します。
- HDLMのボリュームグループ「dlmvg1」の状態を再度確認します。
- (例3)
- AIXのボリュームグループ「datavg1」に,HDLMデバイス「dlmfdrv4」が混在している状態を修正する場合(AIXコマンドの実行例)
- AIXのボリュームグループ「datavg1」の状態を確認します。
- AIXのボリュームグループ「datavg1」から,混在しているHDLMのボリューム「dlmfdrv4」を削除します。
- AIXのボリュームグループ「datavg1」の状態を再度確認します。
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