Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(AIX®用)

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3.11.2 PowerHA用スクリプトの登録

PowerHAを使用する場合,HDLMに添付されているPowerHA用スクリプトを登録する必要があります。リソースグループの処理順序によって,必要な操作が次のように異なります。

ただし,PowerHA用スクリプトの設定は,ユーザー定義ディスク・メソッドとユーザー定義クラスター・イベントの両方に設定しないでください。ユーザー定義ディスク・メソッドの登録をお勧めします。

この項の構成
(1) ユーザー定義クラスター・イベントの追加
(2) ユーザー定義ディスク・メソッドの追加

(1) ユーザー定義クラスター・イベントの追加

ここでは,PowerHA 6.1での設定手順を説明します。設定画面に行くまでのSMITメニューは,PowerHAのバージョンによって異なる場合があります。そのため,使用するPowerHAのマニュアルもあわせて参照してください。

注意事項
リソース・グループの処理順序が並列獲得の場合,この手順は行わないでください。

  1. SMIT画面から,[ユーザー定義クラスター・イベントの追加]画面を起動します。
    次に示すメニューを選択して起動してください。
    [通信アプリケーションとサービス]-[HACMP for AIX]-[拡張構成]-[拡張イベント構成]-[イベント前処理/後処理コマンドの構成]-[ユーザー定義クラスター・イベントの追加]
  2. [ユーザー定義クラスター・イベントの追加]画面で,各項目を設定します。
    設定する項目と設定内容を次に示します。

    クラスター・イベント名
    dlm_hacmp_disk_available

    クラスター・イベントの説明
    dlm_hacmp_disk_available

    クラスター・イベントのスクリプト・ファイル名
    /usr/DynamicLinkManager/cluster/dlm_hacmp_disk_available
  3. 設定が終了したら,[了解]ボタンをクリックします。
  4. SMIT画面から,[拡張イベント構成]画面を起動します。
    次に示すメニューを選択して起動してください。
    [通信アプリケーションとサービス]-[HACMP for AIX]-[拡張構成]-[拡張イベント構成]-[事前定義済み HACMP イベントの変更/表示]
  5. [拡張イベント構成]画面の[変更するイベント名の選択]で,次に示すイベントを選択します。
    get_disk_vg_fs
    [クラスター・イベントの変更/表示]画面が表示されます。
  6. [イベント前処理コマンド]に,「dlm_hacmp_disk_available」を設定します。
    ほかの項目は変更しません。
  7. 設定が終了したら,[了解]ボタンをクリックします。
  8. SMIT画面から[HACMP 検証および同期化]画面を起動し,クラスタ-・リソースの同期化を実行します。
    次に示すメニューを選択して起動してください。
    [通信アプリケーションとサービス]-[HACMP for AIX]-[拡張構成]-[拡張検証および同期化]

(2) ユーザー定義ディスク・メソッドの追加

ここでは,PowerHA 6.1での設定手順を説明します。設定画面に行くまでのSMITメニューは,PowerHAのバージョンによって異なる場合があります。そのため,使用するPowerHAのマニュアルもあわせて参照してください。

  1. SMIT画面から[ユーザー定義ディスク・メソッドの追加]画面を起動します。
    次に示すメニューを選択して起動してください。
    [通信アプリケーションとサービス]-[HACMP for AIX]-[拡張構成]-[拡張リソース構成]-[HACMP 拡張リソース構成]-[ユーザー定義ディスク・メソッドの構成]-[ユーザー定義ディスク・メソッドの追加]
  2. [ユーザー定義ディスク・メソッドの追加]画面で,各項目を設定します。
    設定する項目と設定内容を次に示します。

    ディスク・タイプ(CuDvからのPdDvLnフィールド)
    • HDLM Subclass※1nodeの場合
      disk/node/dlmfdrv
      HDLM Subclass※1fcpからnodeに変更した場合は,次に示す設定を削除してください。
      disk/fcp/dlmfdrv
      disk/scsi/dlmfdrv
    • HDLM Subclass※1fcpで,かつファイバチャネル接続の場合※2
      disk/fcp/dlmfdrv
    • HDLM Subclass※1fcpで,かつSCSI接続の場合※2
      disk/scsi/dlmfdrv
    • HDLM Subclass※1fcpで,ファイバチャネル接続,SCSI接続の両方を使用している場合※2
      disk/fcp/dlmfdrv
      disk/scsi/dlmfdrv

    注※1
    HDLM Subclassは,HDLM動作ODM設定ユティリティ(dlmodmset)で確認,設定できます。HDLM動作ODM設定ユティリティ(dlmodmset)については「7.11 dlmodmset HDLM動作ODM設定ユティリティ」を参照してください。

    注※2
    HDLM Subclassnodeからfcpに変更した場合は,disk/node/dlmfdrvの設定を削除してください。

    ゴースト・ディスクを識別するためのメソッド
    /usr/DynamicLinkManager/cluster/dlm_hacmp_gdisk_check

    予約の有無を判別するためのメソッド
    /usr/DynamicLinkManager/cluster/dlm_hacmp_gdisk_reserve_check

    予約を解除するためのメソッド
    TARGET

    並列予約解除
    いいえ

    ディスクを使用可能にするためのメソッド
    MKDEV
  3. 設定が終了したら,[了解]ボタンをクリックします。
  4. SMIT画面から[クラスター・リソースの同期化]画面を起動し,クラスタ-・リソースの同期化を実行します。
    次に示すメニューを選択して起動してください。
    [通信アプリケーションとサービス]-[HACMP for AIX]-[拡張構成]-[拡張検証および同期化]

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