Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(AIX®用)
PowerHAを使用する場合,HDLMに添付されているPowerHA用スクリプトを登録する必要があります。リソースグループの処理順序によって,必要な操作が次のように異なります。
- リソース・グループの処理順序が順次獲得の場合
ユーザー定義ディスク・メソッドの追加またはユーザー定義クラスター・イベントの追加を行ってください。- リソース・グループの処理順序が並列獲得の場合
ユーザー定義ディスク・メソッドの追加を行ってください。ただし,PowerHA用スクリプトの設定は,ユーザー定義ディスク・メソッドとユーザー定義クラスター・イベントの両方に設定しないでください。ユーザー定義ディスク・メソッドの登録をお勧めします。
- この項の構成
- (1) ユーザー定義クラスター・イベントの追加
- (2) ユーザー定義ディスク・メソッドの追加
ここでは,PowerHA 6.1での設定手順を説明します。設定画面に行くまでのSMITメニューは,PowerHAのバージョンによって異なる場合があります。そのため,使用するPowerHAのマニュアルもあわせて参照してください。
- 注意事項
- リソース・グループの処理順序が並列獲得の場合,この手順は行わないでください。
- SMIT画面から,[ユーザー定義クラスター・イベントの追加]画面を起動します。
次に示すメニューを選択して起動してください。
[通信アプリケーションとサービス]-[HACMP for AIX]-[拡張構成]-[拡張イベント構成]-[イベント前処理/後処理コマンドの構成]-[ユーザー定義クラスター・イベントの追加]- [ユーザー定義クラスター・イベントの追加]画面で,各項目を設定します。
設定する項目と設定内容を次に示します。
- クラスター・イベント名
- dlm_hacmp_disk_available
- クラスター・イベントの説明
- dlm_hacmp_disk_available
- クラスター・イベントのスクリプト・ファイル名
- /usr/DynamicLinkManager/cluster/dlm_hacmp_disk_available
- 設定が終了したら,[了解]ボタンをクリックします。
- SMIT画面から,[拡張イベント構成]画面を起動します。
次に示すメニューを選択して起動してください。
[通信アプリケーションとサービス]-[HACMP for AIX]-[拡張構成]-[拡張イベント構成]-[事前定義済み HACMP イベントの変更/表示]- [拡張イベント構成]画面の[変更するイベント名の選択]で,次に示すイベントを選択します。
get_disk_vg_fs
[クラスター・イベントの変更/表示]画面が表示されます。- [イベント前処理コマンド]に,「dlm_hacmp_disk_available」を設定します。
ほかの項目は変更しません。- 設定が終了したら,[了解]ボタンをクリックします。
- SMIT画面から[HACMP 検証および同期化]画面を起動し,クラスタ-・リソースの同期化を実行します。
次に示すメニューを選択して起動してください。
[通信アプリケーションとサービス]-[HACMP for AIX]-[拡張構成]-[拡張検証および同期化]
ここでは,PowerHA 6.1での設定手順を説明します。設定画面に行くまでのSMITメニューは,PowerHAのバージョンによって異なる場合があります。そのため,使用するPowerHAのマニュアルもあわせて参照してください。
- SMIT画面から[ユーザー定義ディスク・メソッドの追加]画面を起動します。
次に示すメニューを選択して起動してください。
[通信アプリケーションとサービス]-[HACMP for AIX]-[拡張構成]-[拡張リソース構成]-[HACMP 拡張リソース構成]-[ユーザー定義ディスク・メソッドの構成]-[ユーザー定義ディスク・メソッドの追加]- [ユーザー定義ディスク・メソッドの追加]画面で,各項目を設定します。
設定する項目と設定内容を次に示します。
- ディスク・タイプ(CuDvからのPdDvLnフィールド)
- HDLM Subclass※1がnodeの場合
disk/node/dlmfdrv
HDLM Subclass※1をfcpからnodeに変更した場合は,次に示す設定を削除してください。
disk/fcp/dlmfdrv
disk/scsi/dlmfdrv- HDLM Subclass※1がfcpで,かつファイバチャネル接続の場合※2
disk/fcp/dlmfdrv- HDLM Subclass※1がfcpで,かつSCSI接続の場合※2
disk/scsi/dlmfdrv- HDLM Subclass※1がfcpで,ファイバチャネル接続,SCSI接続の両方を使用している場合※2
disk/fcp/dlmfdrv
disk/scsi/dlmfdrv
- 注※1
- HDLM Subclassは,HDLM動作ODM設定ユティリティ(dlmodmset)で確認,設定できます。HDLM動作ODM設定ユティリティ(dlmodmset)については「7.11 dlmodmset HDLM動作ODM設定ユティリティ」を参照してください。
- 注※2
- HDLM Subclassをnodeからfcpに変更した場合は,disk/node/dlmfdrvの設定を削除してください。
- ゴースト・ディスクを識別するためのメソッド
- /usr/DynamicLinkManager/cluster/dlm_hacmp_gdisk_check
- 予約の有無を判別するためのメソッド
- /usr/DynamicLinkManager/cluster/dlm_hacmp_gdisk_reserve_check
- 予約を解除するためのメソッド
- TARGET
- 並列予約解除
- いいえ
- ディスクを使用可能にするためのメソッド
- MKDEV
- 設定が終了したら,[了解]ボタンをクリックします。
- SMIT画面から[クラスター・リソースの同期化]画面を起動し,クラスタ-・リソースの同期化を実行します。
次に示すメニューを選択して起動してください。
[通信アプリケーションとサービス]-[HACMP for AIX]-[拡張構成]-[拡張検証および同期化]
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