Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(AIX®用)
アップグレードまたは再インストールした場合も,ドライバの構成と,HDLMの機能の設定についての情報は引き継がれます。
04-00以前のバージョンのHDLMをアップグレードインストールした場合,04-00以前のバージョンのHDLMで使用していたHNTRLibは残ります。HNTRLibをほかのプログラムで使用していない場合,「3.15.5 Hitachi Network Objectplazaトレース共通ライブラリ(HNTRLib)のアンインストール」を参照して,HNTRLibをアンインストールしてください。
05-40より前のバージョンのHDLMをアップグレードインストールする場合,またはライセンスの有効期限が切れている状態で05-40以降のバージョンのHDLMをアップグレードまたは再インストールする場合は,ライセンスキーファイルが必要です。
installhdlmユティリティまたはinstallux.shユティリティによるサイレントインストールの手順は,「3.5.8 HDLMのサイレントインストール」を参照してください。
HDLMをクラスタ構成で使用する場合,クラスタを構成するすべてのホストにHDLMをインストールしてください。
HDLMをアップグレードまたは再インストールした場合に引き継がれるファイルの一覧を次の表に示します。
表3-9 アップグレードまたは再インストール時に引き継がれるファイル一覧
ファイル ファイル内容 /usr/DynamicLinkManager/config/dlmmgr.xml※1 HDLMの機能設定ファイル /usr/DynamicLinkManager/drv/dlmfdrv.conf HDLMドライバ構成定義ファイル /usr/DynamicLinkManager/drv/dlmfdrv.unconf 除外ディスク定義ファイル(HDLMの管理対象外の物理ボリュームを定義したファイル) /usr/DynamicLinkManager/log/dlmcfgmgr[1-2].log※2 HDLM構成管理ユティリティ(dlmcfgmgr)のログファイル /usr/DynamicLinkManager/log/dlmmgr[1-2].log※2 HDLMマネージャのログファイル /var/DynamicLinkManager/log/dlmcfgmgr[1-2].log※3 HDLM構成管理ユティリティ(dlmcfgmgr)のログファイル /var/DynamicLinkManager/log/dlmmgr[1-2].log※4 HDLMマネージャのログファイル /var/DynamicLinkManager/log/dlminquiry[1-2].log※5 HDLM Inquiry情報のログファイル /usr/DynamicLinkManager/config/dlmwebagent.properties※5 Hitachi Command Suite共通エージェントコンポーネントの設定ファイル /var/DynamicLinkManager/log/dlmwebagent[1-16].log※5 Hitachi Command Suite共通エージェントコンポーネントのログファイル /var/DynamicLinkManager/log/hdlmtr[1-64].log※6 トレースファイル /var/DynamicLinkManager/log/dlmmgr[1-16].log※6 HDLMマネージャのログファイル /var/DynamicLinkManager/log/mmap/hdlmtr.mm※6 トレース管理ファイル /var/DynamicLinkManager/log/dlmutil[1-2].log※7 HDLMユティリティのログファイル /var/DynamicLinkManager/log/mmap/dlmutil.mm※7 HDLMユティリティのログトレース管理ファイル /var/DynamicLinkManager/log/installhdlm.log※8 サイレントインストール実行ログ
- 注※1
- 04-00より前のバージョンのHDLMからのアップグレードインストール時は,リザーブレベルにon(0)を追加します。
- 注※2
- 05-00より前のバージョンのHDLMが出力したログファイルです。不要な場合は削除してください。
- 注※3
- 05-00以降のバージョンのHDLMが出力したログファイルです。
- 注※4
- 05-00~05-41のバージョンのHDLMが出力したログファイルです。
- 注※5
- 05-02以降のバージョンのHDLMが出力したログファイルです。
- 注※6
- 05-60以降のバージョンのHDLMが出力したログファイルです。
- 注※7
- 05-91以降のバージョンのHDLMが出力したログファイルです。
- 注※8
- 05-94以降のバージョンのHDLMが出力したログファイルです。
- この項の構成
- (1) ブートディスクにインストールする場合
- (2) 代替ディスクへインストールする場合
- (3) multibos環境にインストールする場合
JP1/NETM/DMを使用してHDLMをリモートインストールする場合,HDLMをインストールするすべてのホストに対して手順1から手順9までを実行してから,手順10に進んでください。
手順8で実行するコマンドを次に示すdlmrmdev -Aユティリティで実行すると,手順3から手順5を省略できます。
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmrmdev -AHDLMは,バーチャルI/Oサーバにもインストールできます。バーチャルI/Oサーバとは,1つのリソースを複数のクライアント論理区画で共用するためのシステムです。バーチャルI/Oサーバを使用している場合は,バーチャルI/Oサーバのマニュアルを参照してAIXにログインしてください。
- 注意事項
- アップグレードまたは再インストール中はHDLMマネージャが停止するため,障害ログは出力されません。また,HDLMの機能の設定もできなくなります。
- アップグレードまたは再インストールは中断しないでください。
- AIXに,root権限を持つユーザでログインします。バーチャルI/Oサーバを使用している場合は,バーチャルI/Oサーバのマニュアルを参照してAIXにログインしてください。
- HDLMの設定のバックアップを取ります。
アップグレードまたは再インストールに失敗すると,AIXが自動的にHDLMをアンインストールするので,HDLMの設定情報が消去されてしまいます。その場合に備えて,この手順で設定情報を保存しておきます。
アップグレードまたは再インストールに失敗した場合は,新規インストールを行ってください。そのあと,バックアップした設定情報を基に再度設定してください。
- HDLMの環境設定情報を保存します。
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys > 任意のファイル名
ライセンスの期限が切れていないか確認してください。- HDLM動作ODMの設定を保存します。
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmodmset -o > 任意のファイル名- HDLMドライバ構成定義ファイルと除外ディスク定義ファイルを保存します。
# cp -p /usr/DynamicLinkManager/drv/dlmfdrv.conf 任意のファイル名
# cp -p /usr/DynamicLinkManager/drv/dlmfdrv.unconf 任意のファイル名- 次に示すコマンドを実行して,HDLMで使用しているファイルシステムをアンマウントします。
# umount ファイルシステムのマウントポイント- 次に示すコマンドを実行して,活動化状態のボリュームグループをすべて表示させます。
# lsvg -o- 表示されたボリュームグループから,HDLMで使用しているボリュームグループを非活動化します。
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmvaryoffvg ボリュームグループ名- HDLMのデバイス名を引き継ぐ場合,HDLMデバイス名移行支援ユティリティ(dlmmigdrv)を起動してデバイス名定義ファイルを作成します。
- DVD-ROMにあるdlmmigdrvファイルを使用するとき
# DVD-ROMのマウントディレクトリ名/HDLM_AIX2/hdlmtool/dlmmigdrv -b 任意のファイル名- dlmmigdrvファイルを別ディレクトリにコピーして使用するとき
# コピーしたdlmmigdrvファイル名 -b 任意のファイル名- HDLMのデバイス名を引き継ぐ場合,デバイス名定義ファイルが作成されたことを確認します。
実行例を次に示します。手順6で-bパラメタに指定したファイルがデバイス名定義ファイル(次の例では/tmp/hdlm_defdrvfile)です。# ls -l /tmp/hdlm_defdrvfile -rw-r--r-- 1 root system 978 Sep 01 23:42 hdlm_defdrvfile- 次に示すコマンドを実行して,動作中のカーネルからHDLMデバイス,およびHDLMアラートドライバの論理デバイスファイルを削除し,HDLMマネージャを停止します。
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmrmdevKAPL09012-Iのメッセージが表示された場合は,問題ありません。
KAPL09012-Iのメッセージが表示されない場合,HDLMデバイスまたはHDLMアラートドライバの論理デバイスファイルが削除されていないか,HDLMマネージャが停止していません。KAPL09012-Iのメッセージが表示されなかった場合は,HDLMの管理対象パスを使用しているプロセス,サービス,ファイルシステム,およびボリュームグループがないことを確認してから,上記のコマンドを再実行してください。- ライセンスキーファイルの準備をします。
なお,ライセンスキーファイル(dlm.lic_keyまたはhdlm_license)は,インストールが正常終了したあとで削除されます。
- ライセンスキーが提供されている場合
/var/DLMディレクトリを作成し,ライセンスキーファイル(dlm.lic_key)を/var/DLMディレクトリに作成します。ライセンスキーが「123456789ABCDEF」の場合の操作例を次に示します。
# mkdir /var/DLM
# echo "123456789ABCDEF" > /var/DLM/dlm.lic_key- ライセンスキーファイルが提供されている場合
/var/tmp/ディレクトリの直下に,ライセンスキーファイルを「hdlm_license」という名称で格納します。
/var/tmp/hdlm_license- JP1/NETM/DMを使用してHDLMをリモートインストールする場合は,HDLMのパッケージを登録した配布管理システムで,次のコマンドを実行します。
# rdsdmind -x配布指令で指定したすべてのホストにHDLMがインストールされます。
インストールが完了したら手順14に進んでください。手順14以降の操作は,HDLMをインストールしたすべてのホストに対して実施してください。- HDLMをリモートインストールしない場合は,DVD-ROMをマウントします。
DVD-ROMをコピーしたディレクトリからインストールする場合は,DVD-ROMのマウントは不要です。- アップグレードインストールの場合,次に示すインストールコマンドを実行します。
インストール中に,KAPL09241-Wのメッセージが出力される場合があります。この場合,HDLMのインストールは続行されますが,HDLMコンポーネントのインストールに失敗しています。HDLMのインストール後,適宜KAPL09241-Wメッセージの対処を実行してください。
- DVD-ROMからインストールするとき
# /DVD-ROM をマウントしたディレクトリ名/installux.sh
または
# installp -aXgd DVD-ROMをマウントしたディレクトリ名/HDLM_AIX2 all- DVD-ROMをコピーしたディレクトリからインストールするとき
# /DVD-ROM をコピーしたディレクトリ名/installux.sh
または
# installp -aXgd DVD-ROMをコピーしたディレクトリ名/HDLM_AIX2 all- 再インストールの場合,次に示すインストールコマンドを実行します。
インストール中に,KAPL09241-Wのメッセージが出力される場合があります。この場合,HDLMのインストールは続行されますが,HDLMコンポーネントのインストールに失敗しています。HDLMのインストール後,適宜KAPL09241-Wメッセージの対処を実行してください。
- DVD-ROMからインストールするとき
# /DVD-ROM をマウントしたディレクトリ名/installux.sh
または
# installp -aXFd DVD-ROMをマウントしたディレクトリ名/HDLM_AIX2 all- DVD-ROMをコピーしたディレクトリからインストールするとき
# /DVD-ROM をコピーしたディレクトリ名/installux.sh
または
# installp -aXFd DVD-ROMをコピーしたディレクトリ名/HDLM_AIX2 all- 次に示すコマンドを実行して,パッケージがインストールされていることを確認します。
# lslpp -la DLManager.rte出力されたリストのファイルセット項目にDLManager.rteがあり,かつ,表示されているすべての状態がCOMMITTEDであることを確認してください。表示された状態に1つでもBROKENがある場合,HDLMをアンインストールしてから新規インストールを再度実行してください。- HDLMのデバイス名を引き継ぐ場合,dlmmigdrvユティリティを起動して,HDLMデバイスと物理ボリューム名の関係を引き継いでHDLMデバイスを構成します。
KAPL12716-Iのメッセージで,エラーになったパスがないことを確認してください。エラーになったパスがある場合は,表示されるエラーメッセージの対処を実行してください。
- DVD-ROMにあるdlmmigdrvファイルを使用するとき
# DVD-ROMのマウントポイント/HDLM_AIX2/hdlmtool/dlmmigdrv -r デバイス名定義ファイル名- dlmmigdrvファイルを別ディレクトリにコピーして使用するとき
# コピーしたdlmmigdrvファイル名 -r デバイス名定義ファイル名- HDLM構成管理ユティリティ(dlmcfgmgr)を起動して,HDLMデバイスを構成します。
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmcfgmgr- 次に示すコマンドを実行して,HDLMドライバ,およびHDLMアラートドライバが動作中のカーネルに組み込まれ,HDLMデバイスが使用できる状態であることを確認します。
# lsdev -C | grep dlm dlmadrv 使用可能 HDLM Alert Driver dlmfdrv0 使用可能 HDLM Driver表示されるHDLM関連のデバイスがすべて「使用可能」であることを確認します。
HDLMデバイス(dlmfdrvn)は1つのLUに対して1つ作成されます。- 手順17で表示したHDLMデバイス(dlmfdrvn)が,HDLMで管理する物理ボリュームに対応していることを確認します。
「図3-6 HDLMデバイス構成後のシステム構成例」に示すシステム構成では,dlmfdrv0はhdisk5とhdisk7に対応しています。次のコマンドを実行して,対応を確認してください。# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -drv | grep -w dlmfdrv0 000000 dlmfdrv0 hdisk5 SANRISE_AMS.73010236.0001 000001 dlmfdrv0 hdisk7 SANRISE_AMS.73010236.0001- HDLMで使用するボリュームグループを活動化します。
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmvaryonvg ボリュームグループ名- HDLMで使用するファイルシステムをマウントします。
# mount ファイルシステムのマウントポイント- 次に示すコマンドを実行して,ボリュームグループに正しいHDLMデバイスが含まれていることを確認します。
# lspv | grep dlmfdrv- HDLMコマンドのviewオペレーションを実行して,各プログラムの状態を表示します。
コマンドの実行例を,次に示します。# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys HDLM Version : x.x.x-xx Service Pack Version : Load Balance : on(rr) Support Cluster : Elog Level : 3 Elog File Size (KB) : 9900 Number Of Elog Files : 2 Trace Level : 0 Trace File Size(KB) : 1000 Number Of Trace Files : 4 Path Health Checking : on(30) Auto Failback : off Reservation Status : on(2) Intermittent Error Monitor : off Dynamic I/O Path Control : off(10) HDLM Manager Ver WakeupTime Alive x.x.x-xx yyyy/mm/dd hh:mm:ss HDLM Alert Driver Ver WakeupTime ElogMem Size Alive x.x.x-xx yyyy/mm/dd hh:mm:ss 1000 HDLM Driver Ver WakeupTime Alive x.x.x-xx yyyy/mm/dd hh:mm:ss License Type Expiration Permanent - KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ssクラスタソフトウェアを使用していても,「Support Cluster」にはソフトウェア名が表示されません。この状態でもクラスタ対応機能は問題なく動作します。- viewオペレーションの実行結果からインストールされたHDLMのバージョンを確認します。
「HDLM Version」に「x.x.x-xx」が表示されていれば,正しいバージョンがインストールされています。「x.x.x-xx」はインストールされたHDLMのバージョンです。- viewオペレーションの実行結果からプログラムが正常に動作しているか確認します。
「HDLM Manager」,「HDLM Alert Driver」,「HDLM Driver」がすべて「Alive」であれば,プログラムが正常に動作しています。
バーチャルI/Oサーバを使用していない場合は,手順25から手順27を行う必要はありません。
HDLMをアップグレードまたは再インストールした場合に引き継がれるファイルの一覧については,「表3-9 アップグレードまたは再インストール時に引き継がれるファイル一覧」を参照してください。- バーチャルI/Oサーバを使用している場合は,HDLMデバイスを仮想ターゲットデバイスとして定義します。
バーチャルI/Oサーバで,次のコマンドを実行します。
- HDLMデバイスを仮想ターゲットデバイスとして作成する場合
$ mkvdev -vdev dlmfdrvn -vadapter 仮想SCSIサーバ・アダプタ名
- 論理ボリュームを仮想ターゲットデバイスとして作成する場合
$ mkvdev -vdev 論理ボリューム名 -vadapter 仮想SCSIサーバ・アダプタ名- クライアント論理区画で次のコマンドを実行して,デバイスを再構成します。
# cfgmgr- クライアント論理区画で次のコマンドを実行して,物理ボリューム(hdiskn)が認識されていることを確認します。次の実行例で示すように表示されれば,問題ありません。
# lsdev -Cc disk hdisk1 Available Virtual SCSI Disk Drive
HDLMを代替ディスクへインストールする場合,次の手順を実施してください。代替ディスクへのインストールは,アップグレードインストールおよび再インストールだけをサポートしています。
代替ディスクへインストールする場合,代替ディスクとしてHDLMデバイスを指定しないでください。代替ディスクとしてHDLMデバイスを指定した場合,代替ディスクへのインストールがエラー終了します。HDLM管理対象デバイスを代替ディスクにする場合,対象デバイスを管理するHDLMデバイスを削除してから,代替ディスクへインストールしてください。
- AIXに,root権限を持つユーザでログインします。
バーチャルI/Oサーバを使用している場合は,バーチャルI/Oサーバのマニュアルを参照してAIXにログインしてください。- ライセンスの期限が切れている場合は,ライセンスキーまたはライセンスキーファイルの準備をします。
ライセンスの期限が切れていない場合は,手順3に進んでください。なお,hdlm_licenseファイルとdlm.lic_keyファイルは,インストールが正常終了したあとで削除されます。
- ライセンスキーが提供されている場合
/var/DLMディレクトリを作成し,ライセンスキーファイル(dlm.lic_key)を/var/DLMディレクトリに作成します。ライセンスキーが「123456789ABCDEF」の場合の操作例を次に示します。
# mkdir /var/DLM
# echo "123456789ABCDEF" > /var/DLM/dlm.lic_key- ライセンスキーファイルが提供されている場合
/var/tmp/ディレクトリの直下に,ライセンスキーファイルを「hdlm_license」という名称で格納します。
/var/tmp/hdlm_license- DVD-ROMをセットし,マウントしてください。
DVD-ROMをコピーしたディレクトリからインストールする場合や,nimコマンドを使用する場合は,この手順を実行する必要はありません。- アップグレードインストールの場合,次に示すコマンドを実行します。
alt_disk_copyコマンドおよびnimコマンドの詳細については,AIXのマニュアルを参照してください。
- DVD-ROMからHDLMを代替ディスクへインストールするとき
# alt_disk_copy -d hdisk名 hdisk名 ... -w DLManager.rte -l /DVD-ROMをマウントしたディレクトリ名/HDLM_AIX2- DVD-ROMをコピーしたディレクトリからHDLMを代替ディスクへインストールするとき
# alt_disk_copy -d hdisk名 hdisk名 ... -w DLManager.rte -l DVD-ROMをコピーしたディレクトリ名/HDLM_AIX2- NIMサーバからnimコマンドを使用してHDLMをNIMクライアントの代替ディスクへインストールするとき
NIMサーバとは,ネットワーク経由でソフトウェアのインストールやアップグレードインストールなどを管理するマシンです。NIMクライアントとは,NIMサーバによってソフトウェアのインストール状況を管理されているマシンです。
# nim -o alt_disk_install -a source=rootvg -a disk=hdisk名 hdisk名 ... -a filesets=DLManager.rte -a installp_bundle=HDLMが含まれるNIMリソース NIMクライアント名- 再インストールの場合,次に示すコマンドを実行します。
alt_disk_copyコマンドおよびnimコマンドの詳細については,AIXのマニュアルを参照してください。
- DVD-ROMからHDLMを代替ディスクへインストールするとき
# alt_disk_copy -d hdisk名hdisk名 ... -I aXF -w DLManager.rte -l /DVD-ROMをマウントしたディレクトリ名/HDLM_AIX2- DVD-ROMをコピーしたディレクトリからHDLMを代替ディスクへインストールするとき
# alt_disk_copy -d hdisk名 hdisk名 ... -I aXF -w DLManager.rte -l DVD-ROMをコピーしたディレクトリ名/HDLM_AIX2- NIMサーバからnimコマンドを使用してHDLMをNIMクライアントの代替ディスクへインストールするとき
NIMサーバとは,ネットワーク経由でソフトウェアのインストールやアップグレードインストールなどを管理するマシンです。NIMクライアントとは,NIMサーバによってソフトウェアのインストール状況を管理されているマシンです。
# nim -o alt_disk_install -a source=rootvg -a disk=hdisk名 hdisk名 ... -a filesets=DLManager.rte -a installp_bundle=HDLMが含まれるNIMリソース -a installp_flags=aXF NIMクライアント名- 代替ディスクから再起動したあと,HDLMコマンドのviewオペレーションを実行して,各プログラムの状態を表示します。
コマンドの実行例を,次に示します。# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys HDLM Version : x.x.x-xx Service Pack Version : Load Balance : on(rr) Support Cluster : Elog Level : 3 Elog File Size (KB) : 9900 Number Of Elog Files : 2 Trace Level : 0 Trace File Size(KB) : 1000 Number Of Trace Files : 4 Path Health Checking : on(30) Auto Failback : off Reservation Status : on(2) Intermittent Error Monitor : off Dynamic I/O Path Control : off(10) HDLM Manager Ver WakeupTime Alive x.x.x-xx yyyy/mm/dd hh:mm:ss HDLM Alert Driver Ver WakeupTime ElogMem Size Alive x.x.x-xx yyyy/mm/dd hh:mm:ss 1000 HDLM Driver Ver WakeupTime Alive x.x.x-xx yyyy/mm/dd hh:mm:ss License Type Expiration Permanent - KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ssクラスタソフトウェアを使用していても,「Support Cluster」にはソフトウェア名が表示されません。この状態でもクラスタ対応機能は問題なく動作します。- viewオペレーションの実行結果からインストールされたHDLMのバージョンを確認します。
「HDLM Version」に「x.x.x-xx」が表示されていれば,正しいバージョンがインストールされています。「x.x.x-xx」はインストールされたHDLMのバージョンです。- viewオペレーションの実行結果からプログラムが正常に動作しているか確認します。
「HDLM Manager」,「HDLM Alert Driver」,「HDLM Driver」がすべて「Alive」であれば,プログラムが正常に動作しています。
AIXのmultibosコマンドを使用して,新規に作成するスタンバイBOS,または作成済みのスタンバイBOSにHDLMをアップグレードインストールできます。multibos環境へのHDLMのインストールは,アップグレードインストールだけをサポートしています。HDLMをアップグレードインストールするにあたっては,あらかじめHDLMのライセンス期限を確認してください。ライセンスの期限が切れている場合は,有効なライセンスキーまたはライセンスキーファイルを準備してください。
- AIXに,root権限を持つユーザでログインします。
バーチャルI/Oサーバを使用している場合は,バーチャルI/Oサーバのマニュアルを参照してAIXにログインしてください。ライセンス期限が有効である場合は手順6に進んでください。ライセンスキーまたはライセンスキーファイルを用意した場合はそれぞれ次の手順に進んでください。
- ライセンスキーを用意して,HDLMのアップグレードインストール先を新規作成のスタンバイBOSにする場合,手順2に進んでください。
- ライセンスキーファイルを用意して,HDLMのアップグレードインストール先を新規作成のスタンバイBOSにする場合,手順3に進んでください。
- ライセンスキーを用意して,HDLMのアップグレードインストール先を作成済みのスタンバイBOSにする場合,手順4に進んでください。
- ライセンスキーファイルを用意して,HDLMのアップグレードインストール先を作成済みのスタンバイBOSにする場合,手順5に進んでください。
- 用意したライセンスキーを規定の場所に格納します。/var/DLMディレクトリを作成し,ライセンスキーファイル(dlm.lic_key)を/var/DLMディレクトリに作成します。
ライセンスキーが「123456789ABCDEF」の場合のコマンドの実行例を次に示します。# mkdir /var/DLM # echo "123456789ABCDEF" > /var/DLM/dlm.lic_keydlm.lic_keyファイルは,HDLMのアップグレードインストールが正常終了したあとで自動的に削除されます。手順6に進んでください。- 用意したライセンスキーファイルを規定の場所に格納します。/var/tmp/ディレクトリの直下に,ライセンスキーファイルを「hdlm_license」という名称で格納します。
コマンドの実行例を次に示します。/var/tmp/hdlm_licensehdlm_licenseファイルは,HDLMのアップグレードインストールが正常終了したあとで自動的に削除されます。手順6に進んでください。- 作成済みスタンバイBOSのファイルシステムをマウントして,用意したライセンスキーを規定の場所に格納します。/bos_inst/var/DLMディレクトリを作成し,ライセンスキーファイル(dlm.lic_key)を/bos_inst/var/DLMディレクトリに作成します。その後,スタンバイBOSのファイルシステムをアンマウントします。
ライセンスキーが「123456789ABCDEF」の場合のコマンドの実行例を次に示します。# multibos -Xm# mkdir /bos_inst/var/DLM# echo "123456789ABCDEF" > /bos_inst/var/DLM/dlm.lic_key# multibos -Xudlm.lic_keyファイルは,HDLMのアップグレードインストールが正常終了したあとで自動的に削除されます。手順6に進んでください。- 作成済みスタンバイBOSのファイルシステムをマウントして,用意したライセンスキーファイルを規定の場所に格納します。/bos_inst/var/tmp/ディレクトリの直下に,ライセンスキーファイルを「hdlm_license」という名称で格納します。その後,スタンバイBOSのファイルシステムをアンマウントします。
コマンドの実行例を次に示します。# multibos -Xm/bos_inst/var/tmp/hdlm_license# multibos -Xuhdlm_licenseファイルは,HDLMのアップグレードインストールが正常終了したあとで自動的に削除されます。手順6に進んでください。- インストールバンドルとしてHDLMをインストールする場合,HDLMの構文が記載されたバンドルファイルを作成します。/tmp/hdlm_bandleというバンドルファイルにHDLMの構文を追記する操作例を次に示します。
# echo "I:DLManager.rte" > /tmp/hdlm_bandle- DVD-ROM をセットし,マウントします。
DVD-ROM をコピーしたディレクトリからインストールする場合は,この手順を実行する必要はありません。- 次に示すコマンドを実行して,HDLMをアップグレードインストールします。
- スタンバイBOSの作成と同時にHDLMをアップグレードインストールする場合
- DVD-ROMまたはDVD-ROMをコピーしたディレクトリから,HDLMをインストールするコマンドの実行例
# multibos -Xs -a -l DVD-ROMをマウントまたはコピーしたディレクトリ名/HDLM_AIX2- DVD-ROMまたはDVD-ROMをコピーしたディレクトリから,インストールバンドルとしてHDLMをインストールするコマンドの実行例
# multibos -Xs -b HDLMの構文が記載されたバンドルファイル名 -l /DVD-ROMをマウントまたはコピーしたディレクトリ名/HDLM_AIX2multibosコマンドの詳細については,AIXのマニュアルを参照してください。
- 作成済みのスタンバイBOSにHDLMをアップグレードインストールする場合
- DVD-ROMまたはDVD-ROMをコピーしたディレクトリから,HDLMをインストールするコマンドの実行例
# multibos -Xc -a -l DVD-ROMをマウントまたはコピーしたディレクトリ名/HDLM_AIX2- DVD-ROMまたはDVD-ROMをコピーしたディレクトリから,インストールバンドルとしてHDLMをインストールするコマンドの実行例
# multibos -Xc -b HDLMの構文が記載されたバンドルファイル名 -l /DVD-ROMをマウントまたはコピーしたディレクトリ名/HDLM_AIX2- スタンバイBOSで再起動したあと,次に示すコマンドを実行して,パッケージがインストールされていることを確認します。
# lslpp -la DLManager.rte
出力されたリストのファイルセット項目にDLManager.rteがあり,表示されている状態がCOMMITTEDだけであることを確認してください。
表示されている状態に1つでもBROKENがあった場合,HDLMをアンインストールしてから新規インストールの手順を実行するか,スタンバイBOSを削除してから,スタンバイBOSを再作成してください。- HDLM コマンドのviewオペレーションを実行して,各プ ログラムの状態を表示します。
コマンドの実行例を,次に示します。# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys HDLM Version : x.x.x-xx Service Pack Version : Load Balance : on(rr) Support Cluster : Elog Level : 3 Elog File Size (KB) : 9900 Number Of Elog Files : 2 Trace Level : 0 Trace File Size(KB) : 1000 Number Of Trace Files : 4 Path Health Checking : on(30) Auto Failback : off Reservation Status : on(2) Intermittent Error Monitor : off Dynamic I/O Path Control : off(10) HDLM Manager Ver WakeupTime Alive x.x.x-xx yyyy/mm/dd hh:mm:ss HDLM Alert Driver Ver WakeupTime ElogMem Size Alive x.x.x-xx yyyy/mm/dd hh:mm:ss 1000 HDLM Driver Ver WakeupTime Alive x.x.x-xx yyyy/mm/dd hh:mm:ss License Type Expiration Permanent - KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ssクラスタソフトウェアを使用していても,「Support Cluster」にはソフトウェア名が表示されません。この状態でもクラスタ対応機能は問題なく動作します。- viewオペレーションの実行結果からインストールされたHDLMのバージョンを確認します。
「HDLM Version」に「x.x.x-xx」が表示されていれば,正しいバージョンがインストールされています。「x.x.x-xx」はインストールされたHDLMのバージョンです。- viewオペレーションの実行結果からプログラムが正常に動作しているか確認します。
「HDLM Manager」,「HDLM Alert Driver」,「HDLM Driver」がすべて「Alive」であれば,プログラムが正常に動作しています。
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