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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/EE/Message Control Extension 使用の手引


5.4.8 出力メッセージ編集UOC

出力メッセージ編集UOCは,一方送信メッセージおよび同期送受信の送信メッセージの編集をするUOCです(論理メッセージをユーザ任意の形式に編集します)。出力メッセージの編集UOCは,UAPが発行した送信メッセージを相手システムに実際に送信する前に処理するように位置させます。

出力メッセージ編集UOCはプロトコル種別がTCP/IP,またはUDPの場合に使用できます。

〈この項の構成〉

(1) 出力メッセージの編集

送信するメッセージが格納されている送信バッファ,および定義で指定した編集バッファを引き渡します。UOCでは,これらのバッファを使用して,出力メッセージの編集処理ができます。

また,UOCからのリターンコードによって,UAPに通知するメッセージとして送信バッファに格納されたメッセージを使用するか,編集バッファに格納されたメッセージを使用するかを選択できます。

プロトコル種別がTCP/IPの場合に,各パラメタに設定した値が不正なときは,MCP後処理トランザクションを起動して論理端末を閉塞します。

出力メッセージは,プロトコル種別がTCP/IPの場合はメッセージの先頭から,UDPの場合は制御ヘッダの先頭から引き渡します。制御ヘッダについては,「5.2 ee_mcp_send - 非同期一方送信メッセージの送信」の「UAPで値を設定する引数」を参照してください。

(2) UOCエラーリターン処理

UOCからEEMCP_UOC_MSG_NGでエラーリターンした場合,MCPはメッセージログを出力し,MCP後処理トランザクションを起動して論理端末を閉塞します。該当するメッセージは破棄します。

(3) UOCパラメタ不正の場合の処理

UOCで設定したパラメタに不正があった場合,MCPはメッセージログを出力しMCP後処理トランザクションを起動して論理端末を閉塞します。該当するメッセージは破棄します。