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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/EE/Message Control Extension 使用の手引


CBLEEMCP('UTPUTL ') - ユーザトレースの取得(データ長拡張用)

〈このページの構成〉

機能

データ長拡張時に,ユーザ固有のトレースデータをMCPトレースに出力します。出力したトレースデータは,eemcpedコマンドまたはeemcpdumpコマンドで編集できます。

形式

PROCEDURE DIVISIONの指定
CALL 'CBLEEMCP' USING 一意名1 一意名2
DATA DIVISIONの指定
01 一意名1.
    02 データ名A  PIC X(8) VALUE 'UTPUTL  '.
    02 データ名B  PIC X(5).
    02 FILLER    PIC X(3).
    02 データ名C  PIC S9(9) COMP VALUE ZERO.
01 一意名2.
    02 データ名D  PIC 9(9) COMP.
    02 データ名E  PIC 9(9) COMP.
    02 データ名F  PIC X(n).

UAPで値を設定する領域

●データ名A

ユーザ固有のトレースの取得を示す要求コードを「VALUE 'UTPUTL△△'」と設定します。

●データ名C

0を設定します。

●データ名D

トレースを取得するイベントのイベントIDを設定します。0x0700〜0x0740の範囲のイベントIDを設定してください。

●データ名E

トレースのデータ長を設定します(単位:バイト)。4〜8388608の範囲のデータ長を設定してください。

●データ名F

トレースデータを取得する領域を設定します。トレースデータとして有効なデータは,データ名Eで設定した長さまでです。

TP1/EEから値が返されるデータ領域

●データ名B

ステータスコードが,5けたの数字で返されます。

リターン値

ステータスコード

意味

00000

正常に終了しました。

00001

TP1/EEの環境下にありません。

00004

CBLEEMCP('UTPUTL ')関数を使用できないUOCから発行しているため,この機能は使用できません。

10001

データ名Eに8388608バイトを超える値を設定しています。

10002

データ名Eに4未満の値を設定しています。

10003

データ名E以外のデータ領域に設定した値が間違っています。

10009

発行条件が不正です。

10026

トラブルシュート機能が縮退中です。

注意事項

トレースのデータ長がトレース定義のMCPトレースファイル出力用最大バッファサイズ(eemcptrc定義コマンドの-bオプションのbufferszオペランドで指定)よりも大きい場合,データの末尾を切り捨てて出力します。切り捨てが起きた場合に取得されるデータのサイズ(単位:バイト)は,次に示す計算式で求められます。

((MCPトレースファイル出力用最大バッファサイズ × 1024)− 140)