トランザクションインタフェース情報
ここでは,次に示す内容について説明します。
-
MCP後処理トランザクション
-
エラートランザクション(ERRTRNS)※
-
MCP拡張トランザクションインタフェース情報
- 注※
-
TP1/EEと異なる部分についてだけ説明します。
上記以外のトランザクションインタフェース情報の詳細については,マニュアル「TP1/Server Base Enterprise Option プログラム作成の手引」を参照してください。
MCP後処理トランザクション
MCP後処理トランザクション(RL)はMCP固有のトランザクション種別です。MCP後処理トランザクションは,次に示すタイミングで起動します。
-
コネクションの確立または解放
-
論理端末の閉塞または閉塞解除
トランザクション種別がRLの場合に参照できるトランザクションインタフェース情報を次の表に示します。各トランザクションインタフェース情報については,マニュアル「TP1/Server Base Enterprise Option プログラム作成の手引」を参照してください。
|
項番 |
トランザクションインタフェース情報 |
参照可否 |
|---|---|---|
|
1 |
情報長(データ名E) |
○ |
|
2 |
サービスグループ名長(データ名F) |
○ |
|
3 |
サービスグループ名(データ名G) |
○ |
|
4 |
サービス名長(データ名H) |
○ |
|
5 |
サービス名(データ名I) |
○ |
|
6 |
トランザクション種別(データ名J) |
○ |
|
7 |
自動閉塞有無(データ名K) |
× |
|
8 |
コミット有無(データ名L) |
× |
|
9 |
処理スレッド通番(データ名M) |
○ |
|
10 |
エラー要因コード(データ名N) |
× |
|
11 |
ユーザIFAエリアサイズ(データ名O) |
○ |
|
12 |
ユーザIFAエリアポインタ(データ名P) |
○ |
|
13 |
ユーザSATエリアサイズ(データ名Q) |
○ |
|
14 |
ユーザSATエリアポインタ(データ名R) |
○ |
|
15 |
応答要否(データ名S) |
× |
|
16 |
メッセージ状態(データ名T) |
○ |
|
17 |
プロセス起動要因(データ名U) |
× |
|
18 |
前回プロセス終了要因(データ名V) |
× |
|
19 |
プロセス終了要因(データ名W) |
× |
|
20 |
スレッドダウン種別(データ名X) |
× |
|
21 |
異常発生トランザクション種別(データ名Y) |
× |
|
22 |
拡張トランザクション種別(データ名Z) |
× |
|
23 |
リソースマネジャ数(データ名AA) |
○ |
|
24 |
リソースマネジャ接続状態(データ名AB) |
○ |
|
25 |
送信サービスグループ名長(データ名AC) |
× |
|
26 |
送信サービスグループ名(データ名AD) |
× |
|
27 |
送信サービス名長(データ名AE) |
× |
|
28 |
送信サービス名(データ名AF) |
× |
|
29 |
異常発生処理スレッド通番(データ名AG) |
× |
|
30 |
拡張トランザクションインタフェース情報(データ名AH) |
× |
|
31 |
XTC拡張トランザクションインタフェース情報(データ名AI) |
△ |
|
32 |
MCP拡張トランザクションインタフェース情報(データ名AJ) |
○ |
|
33 |
メッセージ種別(データ名AK) |
× |
|
34 |
エラートランザクション要因(データ名AL) |
× |
|
35 |
拡張ユーザIFAエリアサイズ(データ名AM) |
○ |
|
36 |
拡張ユーザSATエリアサイズ(データ名AN) |
○ |
|
37 |
トランザクション起動要因(データ名AO) |
× |
|
38 |
サーバ再起動回数(データ名AP) |
× |
|
39 |
トランザクション起動時刻(データ名AQ) |
○ |
|
40 |
送信元のノード識別子(データ名AR) |
× |
|
41 |
トランザクションレベル名長(データ名AS) |
○ |
|
42 |
トランザクションレベル名(データ名AT) |
○ |
- (凡例)
-
○:参照できます。
×:参照できません。
△:XTCを使用している場合だけ参照できます。
エラートランザクション(ERRTRNS)
トランザクション種別がESの場合に,TP1/EEと設定値が異なるエラー要因コード(err_code)を次に示します。
- ■エラー要因コード
-
- 10030
-
メモリ不足が発生しました。
- 10025
-
送信障害が発生しました。
- 10020
-
論理端末が閉塞中です。
- 10007
-
送信タイムアウトが発生しました。
- 10021
-
出力メッセージ編集UOCがエラーリターンしました。
- 10022
-
出力メッセージ編集UOCで障害が発生しました。
次のトランザクションインタフェース情報についてはTP1/EEからSPPに渡されません。
-
送信サービスグループ名長
-
送信サービスグループ名
-
送信サービス名長
-
送信サービス名
MCP拡張トランザクションインタフェース情報
MCP拡張トランザクションインタフェース情報は,データ名AJに設定される情報です。次に示す場合に参照できます。
-
トランザクション種別(データ名J)が「MN」,「E1」,「E2」,「E3」,「ES」または「ER」でメッセージ種別(データ名AK)が5または6の場合
-
トランザクション種別(データ名J)が「RL」の場合
データ名AJが示す構造体の形式を次に示します。
01 一意名. 02 データ名MA PIC S9(9) COMP. /*コネクションIDサイズ */ 02 データ名MB PIC X(9). /*コネクションID */ 02 FILLER PIC X(3). /*予備 */ 02 データ名MC PIC S9(9) COMP. /*メッセージの入出力論理端末名サイズ */ 02 データ名MD PIC X(9). /*メッセージの入出力論理端末名 */ 02 FILLER PIC X(3). /*予備 */ 02 データ名ME PIC S9(9) COMP. /*プロトコル種別 */ 02 データ名MF PIC S9(9) COMP. /*種別コード */ 02 データ名MG PIC S9(9) COMP. /*理由コード */ 02 FILLER PIC X(4). /*MCP使用領域 */ 02 FILLER ADDRESS. /*MCP使用領域 */ 02 データ名MH ADDRESS. /*MCP使用領域 */ 02 データ名MI PIC S9(9) COMP. /*MCP使用領域 */ 02 FILLER PIC X(4). /*予備 */ 02 データ名MJ PIC X(16). /*自システムのIPアドレス */ 02 データ名MK PIC X(16). /*相手システムのIPアドレス */ 02 データ名ML PIC S9(4) COMP. /*自システムのポート番号 */ 02 データ名MM PIC S9(4) COMP. /*自システムのポート番号 */ 02 FILLER PIC X(28). /*予備 */
●データ名MA
コネクションIDサイズが設定されます。
●データ名MB
コネクションIDが設定されます。
●データ名MC
メッセージの入出力論理端末名サイズが設定されます。
●データ名MD
メッセージの入出力論理端末名が設定されます。
●データ名ME
プロトコル種別として,次の値が設定されます。
1:TCP/IPプロトコル
2:UDPプロトコル
●データ名MF
種別として,次の値が設定されます。
1:コネクションの確立通知
2:コネクションの解放通知
3:論理端末の閉塞解除通知
4:論理端末の閉塞通知
●データ名MG
データ名MFに対する値が設定されます。
データ名MFに対するデータ名MGの値の意味を次の表に示します。
|
項番 |
データ名MF |
データ名MG |
意味 |
プロトコル |
|---|---|---|---|---|
|
1 |
1 |
1 |
CBLEEMCP('ACTCN ')関数またはCBLEEMCP('ACTCNTO ')関数によるコネクションの確立 |
T |
|
2 |
2 |
eemcpactcnコマンドまたはeemcpactcntoコマンドによるコネクションの確立 |
T |
|
|
3 |
5 |
システムによるコネクションの確立 |
T |
|
|
4 |
2 |
1 |
CBLEEMCP('DCTCN ')関数(データ名Cに「VALUE 'F'」設定時)によるコネクションの解放 |
T |
|
5 |
2 |
eemcpdctcnコマンドによるコネクションの解放 |
T |
|
|
6 |
3 |
CBLEEMCP('DCTCN ')関数(データ名Cに「VALUE 'N'」設定時)によるコネクションの強制解放 |
T |
|
|
7 |
4 |
eemcpdctcnコマンド(-fオプションを指定時※1)によるコネクションの強制解放 |
T |
|
|
8 |
5 |
システムによるコネクションの解放 |
T |
|
|
9 |
6 |
システムによるコネクションの強制解放 |
T |
|
|
10 |
101 |
コネクション確立不可※2 |
T |
|
|
11 |
102 |
コネクション解放(相手システムからの解放) |
T |
|
|
12 |
103 |
コネクション解放(自システムからの解放) |
T |
|
|
13 |
104 |
受信バッファオーバフロー |
T |
|
|
14 |
105 |
受信バッファ不足 |
T |
|
|
15 |
106 |
後続メッセージ受信タイムアウト |
T |
|
|
16 |
107 |
コネクションリプレースによる切断 |
T |
|
|
17 |
108 |
タイマ値不正 |
T |
|
|
18 |
109 |
タイマセット指示種別不正 |
T |
|
|
19 |
110 |
セグメント完/未完種別不正 |
T |
|
|
20 |
111 |
次メッセージのサイズ不正 |
T |
|
|
21 |
112 |
次メッセージの先頭アドレス不正 |
T |
|
|
22 |
113 |
該当メッセージのサイズ不正 |
T |
|
|
23 |
114 |
残留該当メッセージのサイズ不正 |
T |
|
|
24 |
121 |
無通信状態監視タイムアウト |
T |
|
|
25 |
122 |
同期型メッセージの送受信タイムアウト |
T |
|
|
26 |
UOCからのリターンコード |
入力セグメント判定UOCエラーリターン |
T |
|
|
27 |
3 |
1 |
CBLEEMCP('ACTLE ')関数による論理端末の閉塞解除 |
T,U |
|
28 |
2 |
eemcpactleコマンドによる論理端末の閉塞解除 |
T,U |
|
|
29 |
5 |
システムによる論理端末の閉塞解除 |
T,U |
|
|
30 |
4 |
1 |
CBLEEMCP('DCTLE ')関数による論理端末の閉塞 |
T,U |
|
31 |
2 |
eemcpdctleコマンドによる論理端末の閉塞 |
T,U |
|
|
32 |
5 |
システムによる論理端末の閉塞 |
T,U |
|
|
33 |
104 |
受信バッファオーバフロー |
T,U |
|
|
34 |
105 |
送受信バッファ不足 |
T,U |
|
|
35 |
115 |
送信バッファオーバフロー |
T,U |
|
|
36 |
116 |
使用バッファ数不正 |
T,U |
|
|
37 |
117 |
有効セグメント不正 |
T,U |
|
|
38 |
118 |
編集バッファアドレス不正 |
T,U |
|
|
39 |
119 |
論理端末の閉塞解除不可※2 |
T,U |
|
|
40 |
120 |
送受信失敗による論理端末の閉塞 |
T,U |
|
|
41 |
UOCからのリターンコード |
入力メッセージ編集UOCまたは出力メッセージ編集UOCエラーリターン |
T,U |
- (凡例)
-
T:pro_kindがEEMCP_UOC_PRO_TCP(TCP/IP)
U:pro_kindがEEMCP_UOC_PRO_UDP(UDP)
- 注※1
-
eemcpcn定義コマンドの-fオプションのcnreleaseオペランドにrstを指定する必要があります。
- 注※2
-
前に出力されたメッセージを確認してください。
●データ名MH
MCPが使用する領域です。
●データ名MI
MCPが使用する領域です。
●データ名MJ
自システムのIPアドレスが設定されます。
下位4バイトに次の形式で設定されます。
●データ名MK
相手システムのIPアドレスが設定されます。
設定形式はデータ名MJを参照してください。
●データ名ML
自システムのポート番号が設定されます。
ポート番号はホストバイトオーダー形式の数値で設定されます。
●データ名MM
相手システムのポート番号が設定されます。
ポート番号はホストバイトオーダー形式の数値で設定されます。
データ名MJ,データ名MK,データ名ML,データ名MMは次の条件をすべて満たした場合に設定されます。
-
データ名MEが1(TCP/IPプロトコル)
-
データ名MFが2(コネクション解放通知)以外