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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/EE/Message Control Extension 使用の手引


2.6.1 メッセージの送信完了待ち時間の監視(TCP/IPプロトコル使用時)

メッセージの送信完了とは,ソケットの送信バッファにメッセージを格納完了した時点を指します。ee_mcp_send関数でのメッセージ送信時に障害を検知した場合は,送信バッファの空き待ちによる送信バッファビジー状態であるため,バッファの空きを監視します。

送信完了待ち時間は,eemcpcn定義コマンドの-bオプションのsndsynctimオペランド(非同期一方送信メッセージの場合はsndtimオペランド)で指定します。

メッセージの送信完了待ちをする場合の処理の流れを次の図に示します。

図2‒13 メッセージの送信完了待ちをする場合の処理の流れ

[図データ]

説明
  1. UAPは,MCPに対してメッセージの送信要求をします。

  2. MCPは,UAPからのメッセージ送信要求に従い,相手システムにメッセージを送信します。

  3. 相手先システムがビジー状態でメッセージが送信できなかった場合,相手システムが送信ビジー状態であることがMCPに通知されます。

  4. MCPは,相手先システムの送信ビジーによってメッセージを送信できなかった場合,送信完了待ちタイマを設定し,相手システムのビジー状態が解除されるのを待ちます。

  5. ビジー状態が解除されると,MCPは再度メッセージを送信します。