高速トランザクション処理基盤 TP1/EE/Extended Data Cache 使用の手引

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8.2.1 表用DBエリアの格納効率に関するチューニング

eexdbstaコマンドで,データベースの物理解析情報と論理解析情報を取得してください。取得した情報を基に,次の表に示す項目を確認してチューニングを実施してください。

表8-2 表用DBエリアの格納効率に関するチューニングで確認する項目

項番 確認項目 原因 対策
1 表の未使用領域が多いため,データの格納効率が低下していないか 行の追加や削除が頻繁に行われたため,使用されていないむだな領域が発生しています。 セグメントの再利用の適用を検討してください。すでにセグメントの再利用を適用している場合は,セグメントの再利用契機の指定を見直してください。セグメントの再利用については,「3.2.2 セグメントの再利用の設定」を参照してください。
2 DBエリアの使用率が低く,将来のデータ量の増加を見越してもDBエリアの容量をむだに割り当てていないか 次に示すどちらかの原因が考えられます。
  • DBエリアの容量見積もりが適切でなく,DBエリアの容量が大き過ぎます。
  • DBエリアの自動増分によってDBエリアの容量を拡張したあと,データ量が減少しています。
DBエリアの初期サイズおよび増分サイズを見直してください。
3 表オプションの表の未使用領域指定分(CREATE TABLE文のPCTFREE句)を除いても,未使用領域が大きくないか DBエリアのページサイズが大き過ぎて,1ページ内の最大格納行数(255行)を超えた行数を格納できる大きさになっている可能性があります。 DBエリアのページサイズを小さくしてください。1ページ内の最大格納行数は255行です。それに見合うページサイズを設定してください。
ページサイズの目安については,「3.4.2 ページサイズを決めるときの考慮点」を参照してください。
4 表オプションの表の未使用領域指定分(CREATE TABLE文のPCTFREE句)を除いても,基本行用セグメント中の未使用領域が大きくないか ページサイズが,行長の倍数+40になっていないため,ページ内に行を格納できないむだな領域が発生している可能性があります。 ページサイズが,行長の倍数+40となるように変更してください。