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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option メッセージ


1.7.2 メッセージログの説明

メッセージログの記述形式を次に示します。

KFSBN1N2N3N4N5-X

メッセージテキスト  (Y)(L)(DDD)

メッセージの説明,要因コードなど個別出力項目の説明です。

(S)システムの動作

(O)オペレータの処置

〔対策〕管理者の処置

各項目の記述の説明を次に示します。

KFSB:メッセージプリフィックス

N1N2N3N4N5:コード

X:インジケータ

メッセージの種別を示します。インジケータはsyslogへのメッセージログ出力のレベルとしても使用します。インジケータの表記種別を次の表に示します。

表1‒11 メッセージインジケータ

表記

内容

E

TP1/EEの稼働に支障のあるメッセージ。

  • TP1/EEの環境設定誤り。

  • TP1/EEの障害発生。

  • コマンドオペランドの指定誤り。

W

TP1/EEは継続稼働するが注意が必要なメッセージ。

  • TP1/EEの環境設定誤りのうちTP1/EEが継続稼働可能なケースの警告。

  • メモリの使用状況などの警告。

  • コマンドオペランドの指定誤りに関する警告。

I

TP1/EEの稼働状況変化(正常動作)を示すメッセージ。

  • 起動/終了。

  • コマンド入力。

Q

ユーザ入力応答待ちを示すメッセージ。

Y:メッセージログの出力先

メッセージログの出力先を示します。複数の出力先に出力する場合は,出力する可能性のある出力先を複数記載します。出力先の表記種別を次の表に示します。

表1‒12 メッセージ出力先

表記

出力先

E

標準エラー出力

S

標準出力

P

メッセージログファイル

L

syslog

L:メッセージの出力優先順位

メッセージログの出力優先順位を示します。

表1‒13 メッセージ優先順位

レベル

優先順位

指針

1

高い

低い

情報(I):TP1/EEの起動および終了など。

異常(E):プロセスダウンなど致命的なエラーなど。

応答(Q):コンソール出力のため,常に表示。

2

異常(E):業務レベルでのエラーなど。

3

異常(E):基本レイヤ(部品)でのエラーなど。

4

警告(W):処理継続に支障はないが,通知が必要なもの。

5

情報(I):スレッド起動,コネクション確立など。

6

情報(I):5よりも優先順位が低いもの。

DDD:メッセージ出力抑止対象

メッセージ出力の抑止対象かどうかを示します。

表1‒14 メッセージの抑止対象

表記

意味

SUP

抑止対象のメッセージ

NOS

抑止対象外のメッセージ

メッセージの出力抑止APIを発行する前に出力されたメッセージは,抑止対象(SUP)のメッセージであっても抑止対象外です。