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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option プログラム作成の手引


2.10.2 排他の種類

排他制御では,TP1/EEプロセス内で固有の資源名称と排他の条件(排他制御モード)を指定します。排他制御モードには,次の2種類があります。

参照目的の排他(PRモード Protected Retrieve)

UAPは排他指定した資源の参照だけできます。ほかのUAPには参照だけを許可し,更新を禁止します。

更新目的の排他(EXモード EXclusive)

UAPは排他指定した資源の参照,更新ができます。ほかのUAPには参照と更新の両方を禁止します。

排他を指定しようとした資源が,ほかのUAPですでに排他指定をされていた場合,互いの排他モードの内容によって,資源を共用できる場合とできない場合があります。

一つの資源に対して複数のUAPから排他制御の指定があった場合の,共用の可否を次の表に示します。資源を共用できない場合に,エラーリターンするか,資源の解放待ちにするかはUAPで指定できます。

表2‒12 排他制御モードの組み合わせと共用の可否

資源を確保中のUAPのモード

排他要求したUAPのモード

参照目的の排他(PRモード)

更新目的の排他(EXモード)

参照目的の排他(PRモード)

共用できます。

共用できません。

更新目的の排他(EXモード)

共用できません。

共用できません。