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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option プログラム作成の手引


2.1.11 トランザクショナルRPC

次に示すどちらかの場合,RPCはトランザクショナルRPCとなります。

トランザクショナルRPCでは,クライアントUAPとサーバUAPが同一トランザクション(グローバルトランザクション)として動作します。

次に示すどちらかの場合,クライアントUAPとサーバUAPが別トランザクションとして動作します。

トランザクショナルRPCでは,クライアントUAPのトランザクションの決着によって,サーバUAPのトランザクションが決着します。

トランザクショナルRPCおよび非トランザクショナルRPCの流れを次の図に示します。

図2‒17 トランザクショナルRPCおよび非トランザクショナルRPCの流れ

[図データ]

注意事項
  • トランザクション同期型送信で要求したRPCは,トランザクショナルRPCにはなりません。

  • 同期点処理が終了するまで処理スレッドを占有するため,グローバルトランザクション内で時間の掛かる処理を行うと,処理スレッドの使用効率が低下します。

  • 同期点処理が終了するまで対象サービスが処理中になるため,サービスの同時処理限界数の指定値によっては,グローバルトランザクション内から同一サービスに対してサービス要求をすると,サービス要求または同期点処理待ちのどちらかがタイムアウトします。

  • オンラインテスタを起動した状態のTP1/Server BaseからTP1/EEに対してトランザクショナルRPCを実行することはできません。