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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option プログラム作成の手引


2.1.10 サービス要求の応答待ち時間の参照と更新

クライアントUAP(TP1/EE)の処理の中で,サービス要求の応答待ち時間を一時的に変更できます。現在の応答待ち時間の設定を参照するときはee_rpc_get_watch_time関数【CBLEERPC('GETWATCH')】を,変更するときはee_rpc_set_watch_time関数【CBLEERPC('SETWATCH')】を使います。ee_rpc_set_watch_time関数で変更した値は,そのサービス関数の終了時まで有効です。

ee_rpc_get_watch_time関数は,ee_rpc_set_watch_time関数で変更したサービス応答待ち時間をリターンします。応答待ち時間を変更していない場合は,RPC関連定義の応答待ち時間(watch_timeオペランド)に指定した値がリターンされます。ee_rpc_get_watch_time関数で得られる値は,ee_rpc_call関数の応答待ち時間として有効です。

サービス要求の応答待ち時間を,ee_rpc_set_watch_time関数を呼び出す前の値に戻すときは,事前に呼び出しているee_rpc_get_watch_time関数で返された元の値を,ee_rpc_set_watch_time関数で再度指定してください。

ee_rpc_set_watch_time関数は,関数を呼び出したクライアントUAPのサービス要求に影響するだけで,RPC関連定義のwatch_timeオペランドに指定した値は変更しません。ee_rpc_set_watch_time関数で指定する値は,同じサービス内であとから呼び出すee_rpc_call関数にだけ影響します。