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uCosminexus Grid Processing Server 使用の手引


付録A.3 グリッドジョブ実行処理のカスタマイズ

グリッドジョブ実行処理では,GUIで指定したプログラム実行ファイル(UAP)を,JP1/ASのジョブ実行スクリプトとして実行します。プログラム実行ファイル(UAP)の実行処理の概要を次の図に示します。

図A‒3 プログラム実行ファイル(UAP)の実行処理の概要

[図データ]

図に従い,プログラム実行ファイル(UAP)の実行処理を説明します。

GUIで設定した自動分散の定義

プログラム実行ファイル名:/tmp/app/job.sh

GUIで指定したプログラム実行ファイル(UAP)を,JP1/ASのジョブ実行スクリプトを使用してサブジョブとして実行します。

グリッドジョブ開始処理で分割された入力ファイルは,${UGPSM_DATAINFO}/IN/${UGPSM_DATAID}でアクセスできます。出力ファイルをマージする場合は,${UGPSM_DATAINFO}/OUT/${UGPSM_DATAID}の名称で使用します。このディレクトリは,自動分散処理用のグリッドジョブ前処理プログラムのスクリプトで,gpdivdirmkコマンドを実行して生成します。gpdivdirmkコマンドについては,8章の「gpdivdirmk(分割ファイル格納ディレクトリ作成コマンド)」を参照してください。出力ファイルを${UGPSM_DATAINFO}/OUT/${UGPSM_DATAID}と異なる名称で作成した場合,データ集約処理がエラーとなります。

入力ファイルおよび出力ファイルの使用有無は,UAPによって任意です。

〈この項の構成〉

(1) JP1/ASのジョブ定義スクリプトファイル

プログラム実行ファイルで指定したUAPを実行するために,次に示すJP1/ASのジョブ定義スクリプトファイル(gpautogj.ash)を提供します。このスクリプトはJP1/ASの機能を使用していないため,JP1/AS以外の/bin/shなどでも動作します。

#-adsh_job gpautogj

#-adsh_step_start GPAUTOGJ

eval "${UGPSM_AUTOUAP}"

#-adsh_step_end

このスクリプトは,次のコマンドで実行します。