gpalivechk(他ホスト/ノードのシステムサーバ起動確認コマンド)(Linux・AIX)
形式
gpalivechk { -l | -c [ -t コネクト確立監視時間 ] } [ -h 実行ホスト名 ] [ uGPSディレクトリ ]
機能
システム共通定義のall_nodeオペランドに指定されたホスト/ノードのうち,-lオプションで表示されたホスト/ノードを対象に起動を確認します。
起動を確認できたノード名や起動を確認できなかったノード名を標準出力に出力します。さらに,起動を確認できなかったノードのすべてのサービス情報をシステムサービスのキャッシュから削除し,そのノードとのコネクションを切断します。
システムサーバが動作中のときだけこのコマンドを実行できます。
オプション
- -l
-
起動確認対象になるすべてのノードの情報を標準出力へ出力します。起動確認対象になるノードは,システム共通定義のall_nodeオペランドのうちuGPSが起動を確認できたノードです。
このオプションは,-cオプションと同時に指定することはできません。
- -c
-
-lオプションで表示されるノードの起動を確認します。起動を確認できなかったノードの情報を標準出力へ出力します。また,システム共通定義のall_nodeオペランドに指定したノードで,起動を確認できなかったノードへのRPCを一定時間抑止します。さらに,これらのノードの情報をシステムサービスのキャッシュから削除します。
- -t コネクト確立監視時間〜<符号なし整数>((1〜65535))《8》(単位:秒)
-
このオプションで指定した時間内に起動を確認できないノードは,未起動と判断します。範囲外の値を指定した場合,8秒が仮定されます。
- -h 実行ホスト名〜((1〜31文字))
-
このコマンドを実行したいホスト名(またはIPアドレス)を指定します。ホスト名を指定する場合は,/etc/hostsファイルやDNSなどでIPアドレスとマッピングできることが条件となります。このオプションを省略した場合は,自ホストでこのコマンドを実行します。また,指定したホストへのログインユーザ名は,このコマンドを実行したユーザ名となります。
- uGPSディレクトリ
-
uGPSディレクトリを指定します。
このオプションの指定とGPDIR環境変数の設定に従って,次のとおりuGPSディレクトリの値が設定されます。
GPDIR環境変数の設定
このオプションの指定
あり
なし
あり
このオプションの指定値
GPDIR環境変数の値※
なし
このオプションの指定値
デフォルト値(/var/opt/ugpsm)
戻り値
戻り値 |
内容 |
出力メッセージ |
|
---|---|---|---|
0 |
正常終了 |
なし。 |
|
1※ |
不当オプションの指定 |
KAKJ1700-E |
コマンドの形式が不正です。 |
2 |
-tオプションの指定値不正 |
KAKJ1737-E |
オプションの指定値が不正です。 |
3 |
-hオプションの指定値不正 |
KAKJ1737-E |
オプションの指定値が不正です。 |
4 |
uGPSディレクトリに設定された内容が不正 |
KAKJ1501-E |
ディレクトリがフルパスで指定されていません。 |
KAKJ1559-E |
uGPSディレクトリが不正です。 |
||
KAKJ1714-E |
指定されたディレクトリが存在しません。 |
||
5 |
コマンドの処理で使用するファイルが存在しない |
KAKJ1713-E |
ファイルが存在しません。 |
6 |
内部で呼び出すコマンドでエラー |
KAKJ1736-E |
コマンド実行中にメモリ不足が発生しました。 |
KAKJ1738-E |
コマンドの実行でエラーが発生しました。 |
||
KAKJ1507-E |
システムサーバが起動中です。 |
||
KAKJ1747-E |
システムサーバが起動していません。 |
||
KAKJ1749-E |
他プログラムでファイルが使用中です。 |
||
7 |
リモートホストでの実行に失敗 |
KAKJ1539-E |
バージョン不整合の可能性があります。 |
KAKJ1739-E |
リモートログインに失敗しました。 |
表示形式
-
起動を確認できたノードの表示(-lオプションを指定した場合)
起動確認対象のノードを表示します。対象ノードが存在しない場合,項目名だけを表示します。
項番
項目
項目表記
説明
1
番号
No.
ノード項目番号(整数3文字以内)
2
起動確認対象ノード名
起動確認ノード
起動確認対象のノード名(英数字32文字以内)
3
起動確認対象ノードのポート番号
ポート番号
起動確認対象のノードのネームサービスのポート番号(整数5文字以内)
-
出力イメージ:gpalivechk -l
No.| 起動確認ノード | ポート番号 1|NODE01 | 25110 2|NODE02 | 25110 3|NODE03 | 25110
-
出力イメージ:gpalivechk -l(対象ノードが存在しない場合)
No.| 起動確認ノード | ポート番号
-
-
起動を確認できないノードの表示(-cオプションを指定した場合)
起動を確認できないノードを表示します。対象ノードが存在しない場合,項目名だけを表示します。
項番
項目
項目表記
説明
1
番号
No.
ノード項目番号(整数3文字以内)
2
起動を確認できないノード名
起動未検出ノード
起動確認対象のノード名(英数字32文字以内)
3
起動を検出できないノードのポート番号
ポート番号
起動確認対象のノードのポート番号(整数5文字以内)
-
出力イメージ:gpalivechk -c
No.| 起動未検出ノード | ポート番号 1|NODE02 | 25110 2|NODE03 | 25110
-
出力イメージ:gpalivechk -c(対象ノードが存在しない場合)
No.| 起動未検出ノード | ポート番号
-
注意事項
-
このコマンドは,uGPS管理者が実行してください。
-
同じIPアドレスを使用するノードをシステム共通定義のall_nodeオペランドに複数指定している場合,このコマンドは実行しないでください。
-
-hオプションを指定した場合,OSが提供するsshコマンドまたはrshコマンドのメッセージが出力されることがあります。出力されたメッセージに従って対処してください。