Hitachi

uCosminexus Grid Processing Server 使用の手引


4.5.8 uGPSユーザ管理情報へのOSユーザの登録

ジョブマネージャデーモンまたはノードマネージャデーモンのサービスをローカルシステムアカウントで起動して運用する場合は,ジョブの実行前に,gpusersetコマンドを使ってOSユーザをuGPSユーザ管理情報に登録する必要があります。OSユーザをuGPSユーザ管理情報に登録する方法を次に示します。gpusersetコマンドの詳細については,「8. コマンド」の「gpuserset(OSユーザ登録コマンド)(Windows)」を参照してください。

  1. OSにuGPS管理情報の操作専用のuGPS管理グループ「Gridadmin」を登録する。

  2. uGPS管理情報格納ディレクトリ(<uGPS - Managerのインストール先ディレクトリ>\conf\userinfo)に対して,次の設定をする。

    • 「このオブジェクトの親からの継承可能なアクセス許可を含める」属性を無効

    • uGPS管理グループ(Gridadminグループ)に対してフルコントロール許可を設定

    • システムアカウント(SYSTEM)に対して読み取り許可を設定

    • アクセス許可の適用先を「このフォルダ,サブフォルダおよびファイル」に設定

  3. uGPS管理グループ(Gridadminグループ)権限を持つユーザがgpusersetコマンドを実行し,uGPSユーザ管理情報にジョブを実行するOSユーザを登録する。

〈この項の構成〉

(1) 登録済みのuGPSユーザ管理情報をほかのホストに配布する場合

登録済みのuGPSユーザ管理情報をほかのホストに配布できます。登録済みのuGPSユーザ管理情報をほかのホストに配布する条件および配布方法を次に示します。

配布するための条件

次のすべての条件を満たす場合だけ,登録済みのuGPSユーザ管理情報をほかのホストに配布できます。

  • 配布元ホストおよび配布先ホストで,uGPSユーザ管理情報に登録するすべてのユーザ名およびパスワードが一致している。

  • 配布元ホストに,uGPS管理グループ(Gridadminグループ)およびuGPSユーザ管理情報に登録されているOSユーザが登録されている。

  • 配布先ホストのuGPSユーザ管理情報を格納するディレクトリ(<uGPS - Managerのインストール先ディレクトリ>\conf\userinfo)に正しいアクセス権限が設定されている。

配布方法

登録済みのuGPSユーザ管理情報をほかのホストに配布する方法を次に示します。この操作は,uGPS管理グループ(Gridadminグループ)に所属するユーザが実行してください。

  1. 配布元ホストのコピー対象ファイルを,配布先ホストのコピー先ディレクトリにコピーする。

    コピー対象ファイル:配布元ホストの<uGPS - Managerのインストール先ディレクトリ>\conf\userinfo下にある,ugpsm_usernameおよびugpsm_userinfo

    コピー先ディレクトリ:配布先ホストの<インストール先ディレクトリ>\conf\userinfo

  2. 配布先ホストのコピー先ディレクトリで,次のファイルが正しくコピーされていることを確認する。

    <uGPS - Managerのインストール先ディレクトリ>\conf\userinfo\ugpsm_username

    <uGPS - Managerのインストール先ディレクトリ>\conf\userinfo\ugpsm_userinfo

  3. 配布先ホストでgpuserlsコマンドを実行し,ユーザ一覧が正しく表示されることを確認する。

注意

配布先ホストにuGPSユーザ管理情報が登録済みの場合は,配布元の内容で上書きされます。