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uCosminexus Batch Job Execution Server 使用の手引


3.15.7 DISPLAY文によるJP1イベント出力の抑止機能

COBOL2002で作成したCOBOLアプリケーションがDISPLAY文を大量に発行すると,JP1/IM - Viewの画面に多くのメッセージが出力される。その結果,バッチジョブ実行時間が増加することがある。ここでは,DISPLAY文を発行することによってJP1/IM - Viewの画面にメッセージが出力されることを抑止する機能について説明する。

〈この項の構成〉

(1) 抑止方法

環境変数BJEX_SUPPRESS_CBLDISPLAYにYESを指定することによってJP1/IM - Viewの画面へのメッセージの出力を抑止する。実行ログ,ジョブログ,SYSMSGへの出力は抑止しない。指定できる値は,YESまたはNOである。指定値ごとの動作を次に示す。

表3‒32 環境変数BJEX_SUPPRESS_CBLDISPLAYの設定ごとのJP1イベント出力

環境変数BJEX_SUPPRESS_CBLDISPLAYの設定

JP1イベント出力

YES

抑止する

NO

抑止しない

YESとNO以外,または設定されていない

抑止しない

(2) 環境変数設定例

環境変数BJEX_SUPPRESS_CBLDISPLAYは,SETENV要素によって指定する。

SETENV要素を用いて指定する例を次に示す。

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS" ?>
<HitachiBatchJobExec version="1.3" os="unix">
  <JOB NAME="SAMPLE">
    <SETENV NAME="BJEX_SUPPRESS_CBLDISPLAY" VALUE="YES"/>・・・(1)ジョブ全体で有効な環境変数
    <STEP NAME="STEP1">                                        BJEX_SUPPRESS_CBLDISPLAYに
      <EXEC PGM="MYPROG1" LANG="COBOL"/>                      YESを指定することを示す。
    </STEP>
    <STEP NAME="STEP2">
      <EXEC PGM="MYPROG2" LANG="COBOL"/>
    </STEP>
    <STEP NAME="STEP3">
      <EXEC PGM="MYPROG3" LANG="COBOL"/>
      <SETENV NAME="BJEX_SUPPRESS_CBLDISPLAY" VALUE="NO"/>・・(2)ジョブステップで有効な環境変数
    </STEP>                                                   BJEX_SUPPRESS_CBLDISPLAYに
  </JOB>                                                      NOを指定することを示す。
</HitachiBatchJobExec>

(1)JOB要素内で環境変数BJEX_SUPPRESS_CBLDISPLAYにYESを指定して,ジョブ全体でJP1/IM - Viewの画面へのメッセージの出力を抑止する。

(2)STEP3のSTEP要素内で環境変数BJEX_SUPPRESS_CBLDISPLAYにNOを指定する。(1)の指定よりも優先度が高いため,STEP3はJP1/IM - Viewの画面へのメッセージの出力を抑止しない。

(3) 注意事項

環境変数BJEX_SUPPRESS_CBLDISPLAYにYESを指定した場合,COBOLアプリケーションで発行したDISPLAY文によるJP1イベント発行はすべて抑止される。

そのため,DISPLAY文によって要求内容を出力し,ACCEPT文によって応答要求を行う場合,DISPLAY文による要求内容がJP1/IM - Viewの画面に表示されなくなる。

要求内容を確認する方法の例を次に示す。