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uCosminexus Batch Job Execution Server 使用の手引


3.13 ジョブ単位のファイルおよびディレクトリに対する排他/共用制御機能

排他/共用制御機能は,設定ファイルのLOCK_OPTIONパラメータでENABLEを指定することで使用可能となる。LOCK_OPTIONパラメータで指定を省略,またはDISABLEを指定した場合は,排他/共用制御機能は使用できない。

ジョブで指定したDD要素のDISP属性値に従った排他/共用制御を,ジョブ実行単位に行う。

排他/共用制御は,ジョブ開始時にジョブで指定したすべてのDD要素の指定を確認し,一括して確保する。

排他/共用制御の解除は,設定ファイルのLOCK_RELEASEパラメータの指定によって次の契機で行われる。

ジョブ中のDD要素で指定したファイルおよびディレクトリに,1つでも排他/共用制御によるリソースに対するロック確保待ちが発生した場合,すべてのリソースに対するロック確保を行わないで,すべてのリソースに対するロック確保が可能となった時点でロック確保をする。

ジョブ単位のファイルおよびディレクトリに対する排他/共用制御を次の図に示す。

図3‒24 ジョブ単位のファイルおよびディレクトリに対する排他/共用制御(LOCK_RELEASE JOBの場合)

[図データ]

[図データ]

ジョブステップ終了時にファイルおよびディレクトリに対する排他/共用制御を解除する場合を次の図に示す。

図3‒25 ジョブステップ終了時に排他/共用制御を解除する場合(LOCK_RELEASE STEPの場合)

[図データ]

[図データ]

同一ファイルおよび同一ディレクトリに対して排他/共用要求をジョブ間で行った場合,次に示す表の状態となる。

表3‒25 排他/共用要求によるジョブの状態

先行ジョブの要求

後続ジョブの要求

共用要求(SHR)

排他要求(EXC)

共用要求(SHR)

後続ジョブは共用要求のため資源確保ができ,実行できる。

後続ジョブはロック確保待ち。

排他要求(EXC)

後続ジョブはロック確保待ち。

後続ジョブはロック確保待ち。

〈この節の構成〉