3.7 ジョブステップの実行制御(IF要素)
ジョブ定義XMLファイルのEXEC要素のCOND属性を使用することで,ジョブステップを条件付きで実行できる。しかし,この機能はそのジョブステップの実行条件を記述するだけであるため,複数ステップの実行をスキップしたい場合は,それらのすべてのジョブステップにCOND属性を記述する必要があった。
IF要素,ELSE要素およびENDIF要素を使用することでジョブステップのリターンコードを判定して実行するジョブステップの範囲を制御できる。ただし,COND属性によるジョブステップの条件付き実行ではジョブに対して制御できるが,IF要素によるジョブステップの実行制御では,ジョブに対しては制御できない。
なお,IF要素,ELSE要素またはENDIF要素とCOND属性の機能は背反ではなく,併用できる。
ジョブステップの実行制御(IF要素)とジョブステップの条件付き実行(COND属性)はジョブ実行時に次の順序で処理される。
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IF要素の条件判定によるジョブステップの実行抑止
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EXEC要素のCOND条件判定
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ジョブステップ実行
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JOB要素のCOND条件判定