3.6.1　条件付き実行の指定方法

(1)　JOB要素

JOB要素のCOND属性の指定方法を次に示す。

[COND="[(]条件コード,演算符号[)] [,(条件コード,演算符号)]+”]

ジョブステップの実行結果によって，後続のジョブステップの実行をしないで，そのジョブを終了させたい場合は，JOB要素にCOND属性で終了コードの判定条件を指定する。判定条件は1〜8個指定できるが，それ以上指定した場合，シンタクスエラーとなりジョブは異常終了する。

終了コードの判定は，終了コード値とCOND属性で指定した0〜255のしきい値と演算符号を用いる。

演算符号を次の表に示す。

表3‒18　演算符号

演算符号	意味
EQ（EQual to）	しきい値は終了コードと等しい。
NE（Not Equal to）	しきい値は終了コードと等しくない。
GT（Greater Than）	しきい値は終了コードより大きい。
GE（Greater than or Equal to）	しきい値は終了コードより大きいか等しい。
LT（Less Than）	しきい値は終了コードより小さい。
LE（Less than or Equal to）	しきい値は終了コードより小さいか等しい。

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(2)　EXEC要素

EXEC要素のCOND属性の指定方法を次に示す。

[COND="
   [(]しきい値, 演算符号 [,ステップ名[,プロシジャステップ名]] [)]
   [,(しきい値, 演算符号 [,ステップ名[,プロシジャステップ名]])]+
   [,{EVEN|ONLY}] "]

• 先行するジョブステップの実行結果によって，後続するジョブステップの1個をスキップさせたい場合は，EXEC要素のCOND属性で終了コードの判定条件を指定する。判定条件は1〜8個指定できるが，それ以上指定した場合，シンタクスエラーとなりジョブは異常終了する。

  終了コードの判定は，終了コード値とCOND属性で指定した0〜255のしきい値と演算符号を用いる。

  指定する演算符号の内容は，JOB要素のCOND属性の演算符号と同じある。演算符号については，「表3-18　演算符号」を参照のこと。

• 通常，先行するジョブステップが異常終了すると，後続するジョブステップはスキップされるが，該当するジョブステップを実行させたい場合，EXEC要素のCOND属性でEVENまたはONLYを指定する。

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(3)　注意事項

• 実行するコマンドによっては終了コードが設定されないコマンドがある。

• COND属性の指定方法を次に示す。

  • 条件が1つの場合は，括弧で囲まないで，間に空白を開けないで指定する。

    指定例を次に示す。

    COND="10,EQ"

  • 条件が複数の場合は，それぞれを一対の括弧で囲み，コンマで区切る。間に空白を開けないで指定する。

    指定例を次に示す。

    COND="(10,EQ),(20,EQ)"

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