3.1.1 バッチジョブ実行システムの機能の特長と処理手順
- 〈この項の構成〉
(1) 機能の特長
バッチジョブ実行システムの機能は,メインフレームと類似のジョブ管理システムを提供することを目的とし,システム資源を効果的に活用するために,次に示す特長を備えている。
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バッチジョブは,システム資源の定義をジョブ定義XMLファイルで行う。
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JP1/AJSとバッチジョブ実行システムが連携してバッチジョブを一括管理し,システムへのジョブの入力および結果の出力を効率良く処理する。
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バッチジョブの実行結果はスプールに保存され,あとから印刷ができる。
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システム動作情報のジョブログ機能および実行ログ機能を提供する。
(2) ジョブ実行の処理手順
ジョブ実行の処理手順を次に示す。
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ジョブ定義XMLファイルの解析
ジョブ定義XMLファイルを読み込み後,ジョブ実行前にシンタクスチェックをする。シンタクス上のエラーがある場合は,ジョブを実行することなく終了する。
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システム資源の確保
ジョブステップ実行に必要なシステム資源を,それぞれジョブコントローラが確保する。このとき,ジョブステップ実行に必要なシステム資源が使用できない場合,異常と判断してジョブを終了する。
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ジョブステップの実行
ジョブステップはジョブステッププロセスとして実行される。ジョブコントローラはシステム資源が割り当てられると,ジョブステッププロセスの生成を行い,処理プログラムの実行を開始する。
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ジョブステップの終了
処理プログラムが終了すると,ジョブステッププロセスは消滅し,ジョブコントローラで不要となったファイルを削除する。このとき,ファイルの削除に失敗しても次のステップを実行する。