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OpenTP1 Version 7 メッセージキューイングアクセス機能 TP1/Message Queue Access 使用の手引


JMSインタフェースのサンプルアプリケーション

JMSインタフェースのサンプルアプリケーションの処理の流れと,サンプルアプリケーションをCosminexus Component Containerで実行する手順について説明します。

JMSインタフェースのサンプルアプリケーションとして,TP1/Message Queue Accessのインストール先のexamplesディレクトリ下のjmsディレクトリにSessionBean1とSessionBean2の2種類が格納されます。

〈このページの構成〉

サンプルアプリケーションの処理の流れ

サンプルアプリケーションの処理の流れを次の図に示します。

図7‒4 処理の流れ(JMSインタフェースの場合)

[図データ]

Cosminexus Component Containerでの実行手順

J2EEサーバの名称は「MyServer」,J2EEアプリケーションのDisplay nameは「MQAccess」としてください。また,登録先のキューにメッセージが残っていないことを確認してください。

このサンプルアプリケーションではCosminexus Component Containerが起動するネームサーバのポート番号をデフォルト値(900)としています。変更している場合は,次のファイルに定義されている環境変数PROVIDER_URLを修正してください。

UNIXの場合の実行手順

  1. サンプルアプリケーションの格納ディレクトリ($MQCDIR/examples/jms/SessionBean1または$MQCDIR/examples /jms/SessionBean2)まで移動します。

  2. compileBean,compileClient,およびtestClient.batで定義されている環境変数COSMI_HOMEをCosminexusのインストール先ディレクトリに修正します。

  3. SessionBean2の場合だけ,compileBeanで定義されている環境変数MQACS_HOMEをTP1/Message Queue Accessのインストール先ディレクトリに修正します。

  4. compileBean → compileClientの順に実行します。

    同じディレクトリにjmssample1.jarまたはjmssample2.jarというEJB-JARファイルが作成されます。

  5. Cosminexus Component Containerで,TP1/Message Queue Accessリソースアダプタをインポートします。

  6. TP1/Message Queue AccessリソースアダプタのプロパティConfigurationsのQueueConfigFileNameに,キュー定義ファイルQueueConfigを完全パスで指定します。また,その他の環境変数も適宜設定します。環境変数の詳細については,「2.2 MQCクライアント機能の環境設定」を参照してください。

  7. 6. で指定したキュー定義ファイルQueueConfigのQueue.1.DisplayName,Queue.1.QueueName,およびQueue.1.QueueManagerNameの記述が正しいことを確認します。

  8. TP1/Message Queue Accessリソースアダプタを追加し,開始します。

  9. deployAppを実行し,J2EEアプリケーションMQAccessを開始します。

  10. testClientを実行します。

  11. unDeployAppを実行し,J2EEアプリケーションMQAccessを停止,および削除します。

注意事項

4.で生成されるEJB-JARファイルを使って,GUIサーバで操作することもできます。この場合,testClientの前に次のコマンドを実行してRMI-IIOPスタブ(stubs.jar)を取得してください。

cjgetstubsjar MyServer

-nameserver corbaname::localhost:****

-name MQAccess -d .

-nameserverの****にはCosminexus Component Containerが起動するネームサーバのポート番号を指定してください(デフォルト値は900)。ただし,cjgetstubsjarコマンドはGUIサーバの起動中は実行できないため,GUIサーバを停止する必要があります。