メッセージキューイングアクセス機能 TP1/Message Queue - Access 使用の手引

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1.2.5 JMSインタフェース機能

JMSインタフェース機能は,EJBクライアントアプリケーションおよびCosminexus Component ContainerをTP1/Message Queueに接続します。この場合,JTAによってトランザクションと連携します。

<この項の構成>
(1) コネクション制御
(2) Message-Driven Beanキュー監視機能

(1) コネクション制御

JMSインタフェース機能では,Cosminexusによるコネクションプーリングでコネクションを制御します。コネクションプーリングでは,クライアントアプリケーションがコネクションのクローズを要求すると,内部でコネクションの確立状態が保持されたままとなります。その後,新しいコネクションの確立を要求すると,確立状態が保持されていたコネクションが割り当てられます。これによって,コネクションの確立および解放に関するオーバーヘッドが減少します。

(2) Message-Driven Beanキュー監視機能

Message-Driven Beanは,Cosminexus Component ContainerのEJBコンテナが実行を制御するEnterprise Beanの一つで,JMSと連携するメッセージ駆動タイプのBeanです。TP1/Message Queue - Accessでは,Message-Driven Beanを介して,キューに到着したメッセージをEJBクライアントアプリケーションに割り当てます。

Message-Driven Beanキュー監視機能の動作の仕組みは次のとおりです。

  1. TP1/Message Queue - Accessは,複数のキュー監視スレッドを起動して常にTP1/Message Queueのキューへのメッセージ到着を監視します。
  2. キューにメッセージが到着すると,キュー監視スレッドはそのメッセージを取得してMessage-Driven Beanに通知します。
  3. Message-Driven Beanは,メッセージを処理するEJBクライアントアプリケーションを決定して起動します。
  4. EJBクライアントアプリケーションは,データベースなどのほかのリソースマネジャ(RM)にアクセスしてメッセージを処理します。