メッセージキューイングアクセス機能 TP1/Message Queue - Access 使用の手引

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

1.1 TP1/Message Queue - Accessの概要

TP1/Message Queue - Access(MQC)を使用すると,クライアントアプリケーションからTP1/Message Queueのメッセージキューにメッセージを登録したり,取り出したりできます。

TP1/Message Queue - AccessはMQCクライアント機能を提供し,TP1/Message QueueはMQCサーバ機能を提供します。MQCクライアント機能は,OpenTP1システムが存在しないマシンで動作できます。

MQCクライアント機能とMQCサーバ機能の通信について次の図に示します。

図1-1 MQCクライアント機能とMQCサーバ機能の通信

[図データ]

TP1/Message Queue - Accessの通信では,TCP/IPプロトコル上のMQCプロトコルを使用します。

MQCプロトコルは,MQCクライアント機能とMQCサーバ機能との間にMQCコネクションを確立します。MQCコネクションの確立は必ずMQCクライアント機能から開始します。MQCコネクションとTCP/IPコネクションとは1対1の関係です。

MQCプロトコルでは,クライアントアプリケーションで指定されたパラメタを一定の長さに分割してヘッダを付けたあと,TCP/IPに送信します。この分割の単位をセグメントといいます。セグメントサイズは,MQCの環境変数DCMQCSEGSIZEで指定します。

MQCプロトコルにはバージョンがあります。MQCクライアント機能とMQCサーバ機能は同じバージョンで動作します。