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OpenTP1 Version 7 OpenTP1 メッセージキューイング機能 TP1/Message Queue プログラム作成リファレンス


プロセス定義の属性

プロセス定義には,次の属性があります。

〈このページの構成〉

属性

● ApplId(MQCHAR256型) アプリケーション識別子

起動させるアプリケーションを識別する文字列です。

この情報は,イニシエーションキューのメッセージを処理するトリガモニタアプリケーションで使用します。トリガメッセージに組み込まれてイニシエーションキューへ送られます。

この情報の意味は,トリガモニタアプリケーションで決めます。例えば,ApplId属性で次を示すことができます。

  • プログラム名(MQAT_MVSアプリケーションの場合)

  • CICSトランザクション識別子(MQAT_CICSアプリケーションの場合)

この文字列にはヌル文字は使用できません。必要に応じて余りを空白で埋めてください。

この属性の値を照会するときは,MQINQ命令でMQCA_APPL_IDセレクタを使用してください。

この属性の長さは,MQ_PROCESS_APPL_ID_LENGTHに定義されています。

● ApplType(MQLONG型) アプリケーションタイプ

トリガメッセージの受信に応じて起動させるプログラムの種類を示します。

この情報は,イニシエーションキューのメッセージを処理するトリガモニタアプリケーションで使用します。トリガメッセージに組み込まれてイニシエーションキューへ送られます。

ApplType属性はどんな値でもとれます。ただし,通常は,次の標準のアプリケーションタイプです。ユーザが定義するアプリケーションタイプは,MQAT_USER_FIRSTからMQAT_USER_LASTの範囲の値にしてください。

MQAT_AIX:AIXアプリケーション

MQAT_CICS:CICSトランザクション

MQAT_DOS:PC-DOS上のIBM MQクライアントアプリケーション

MQAT_IMS:IMSアプリケーション

MQAT_MVS:MVSまたはTSOアプリケーション

MQAT_OPEN_TP1:OpenTP1アプリケーション

MQAT_OS2:OS/2またはプレゼンテーションマネジャアプリケーション

MQAT_OS400:OS/400アプリケーション

MQAT_UNIX:UNIXアプリケーション

MQAT_TMS_4V:TMS-4V/SPアプリケーション

MQAT_WINDOWS:16ビットWindowsアプリケーション

MQAT_WINDOWS_NT:32ビットWindowsアプリケーション

MQAT_XDM:XDMアプリケーション

MQAT_USER_FIRST:ユーザ定義のアプリケーションタイプの最小値

MQAT_USER_LAST:ユーザ定義のアプリケーションタイプの最大値

この属性の値を照会するときは,MQINQ命令でMQIA_APPL_TYPEセレクタを使用してください。

● EnvData(MQCHAR128型) 環境データ

起動させるアプリケーションに関連する環境についてのデータです。

この情報は,イニシエーションキューのメッセージを処理するトリガモニタアプリケーションで使用します。トリガメッセージに組み込まれてイニシエーションキューへ送られます。

EnvDataの意味は,トリガモニタアプリケーションで決めます。

この文字列にはヌル文字は使用できません。必要に応じて余りを空白で埋めてください。

この属性の値を照会するときは,MQINQ命令でMQCA_ENV_DATAセレクタを使用してください。

この属性の長さは,MQ_PROCESS_ENV_DATA_LENGTHに定義されています。

● ProcessDesc(MQCHAR64型) プロセス記述子

補足説明を記述するフィールドです。キューマネジャはこの内容を特に使用しません。このフィールドには,表示できる文字だけを使用してください。ヌル文字は使用できません。必要に応じて余りを空白で埋めてください。

注意事項

キューマネジャの文字セットにない,つまり,キューマネジャのCodedCharSetId属性で定義されていない文字は,ほかのキューマネジャへ送信したとき,正しく変換されないことがあります。

この属性の値を照会するときは,MQINQ命令でMQCA_PROCESS_DESCセレクタを使用してください。

この属性の長さは,MQ_PROCESS_DESC_LENGTHに定義されています。

● ProcessName(MQCHAR48型) プロセス名

ローカルキューマネジャに定義されたプロセス定義の名称です。

一つのキューマネジャに属するプロセス定義は,互いに名称が異なります。ただし,キューなど,ほかのオブジェクトの定義と同じ名称の場合があります。

この属性の値を照会するときは,MQINQ命令でMQCA_PROCESS_NAMEセレクタを使用してください。

この属性の長さは,MQ_PROCESS_NAME_LENGTHに定義されています。

● UserData(MQCHAR128型) ユーザデータ

起動させるアプリケーションに関連するユーザ任意の情報です。

この情報は,イニシエーションキューのメッセージを処理するトリガモニタアプリケーションで使用します。トリガメッセージに組み込まれてイニシエーションキューへ送られます。

UserDataの意味は,トリガモニタアプリケーションで決めます。

この文字列にはヌル文字は使用できません。必要に応じて余りを空白で埋めてください。

この属性の値を照会するときは,MQINQ属性でMQCA_USER_DATAセレクタを使用してください。

この属性の長さは,MQ_PROCESS_USER_DATA_LENGTHに定義されています。