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OpenTP1 Version 7 OpenTP1 メッセージキューイング機能 TP1/Message Queue プログラム作成リファレンス


MQCFIL構造体 − PCF整数リスト引数

MQCFIL構造体は,次のフィールドから構成されます。

フィールド(データタイプ)

内容

初期値

Type(MQLONG型)

構造体タイプ

MQCFT_INTEGER_LIST

StrucLength(MQLONG型)

構造体長

MQCFIL_STRUC_LENGTH_FIXED

Parameter(MQLONG型)

引数識別子

0

Count(MQLONG型)

引数の値の数

0

Values(MQLONG×Count)

引数の値

なし

〈このページの構成〉

概要

MQCFIL構造体には,命令または命令の応答であるメッセージの整数リスト引数を記述します。どちらの場合も,メッセージ記述子のフォーマット名称はMQFMT_ADMINです。

MQCFIL構造体は,イベントメッセージでも使用します。この場合,メッセージ記述子のFormatフィールドはMQFMT_EVENTです。

MQCFIL構造体は,ユーザ定義のメッセージデータにも使用できます。この場合,メッセージ記述子のFormatフィールドは,MQFMT_PCFです。なお,この場合は,構造体の中にある一部のフィールドは意味を持たなくなります。大部分のフィールドには提供されている初期値を使用できますが,StrucLengthフィールド,Countフィールド,およびValuesフィールドには,アプリケーション側でデータに適した値を設定する必要があります。

構造体は,可変長の整数(Valuesフィールド)で終了します。

フィールド

構造体を構成するフィールドについて,アルファベット順に説明します。

● Count(MQLONG型) 引数の値の数

Values配列の要素数です。0以上でなければなりません。

このフィールドの初期値は0です。

● Parameter(MQLONG型) 引数識別子

TP1/Message Queueでは使用されません。

構造体に含まれる値の引数を示します。このフィールドに現れる値は,MQCFH構造体のCommandフィールドの値に依存します。

このフィールドの初期値は0です。

● StrucLength(MQLONG型) 構造体長

構造体の最後(Valuesフィールド)の可変長整数配列を含む,MQCFIL構造体のバイト長です。長さは4の倍数でなければなりません。また,配列を含むのに十分な長さでなければなりません。配列とStrucLengthフィールドで定義される長さ間のバイトは意味を持ちません。

次の定数は構造体の固定部分の長さを表し,Valuesフィールドを除いた長さです。

MQCFIL_STRUC_LENGTH_FIXED

命令フォーマットの整数リスト引数構造体の固定部分の長さ

このフィールドの初期値はMQCFIL_STRUC_LENGTH_FIXEDです。

● Type(MQLONG型) 構造体タイプ

構造体は整数リスト引数を表すMQCFIL構造体であることを示します。

次の値を取ります。

MQCFT_INTEGER_LIST

整数リストを定義する構造体

このフィールドの初期値はMQCFT_INTEGER_LISTです。

● Values(MQLONG × Count) 引数の値

これは,Parameterフィールドで識別される引数の値の配列です。例えば,MQIACF_Q_ATTRSでは,属性セレクタ(MQCA_*およびMQIA_*の値)のリストです。

C言語の場合,このフィールドは1要素の配列として定義されます。構造体の格納域は動的に割り付けられる必要があります。また,ポインタはその中のフィールドを指すために使用される必要があります。

COBOL言語の場合,構造体の宣言にこのフィールドが入っていません。MQCFIL構造体をより大きい構造体に含め,MQCFIL構造体のあとに必要な長さのValuesフィールドを宣言する必要があります。