7.2.17 通信障害時のメッセージ送受信の流れ
ここでは,次の場合のメッセージの送受信で通信障害が発生したときの流れを説明します。
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チャネルがファーストメッセージ機能を使用していない。
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チャネルがファーストメッセージ機能を使用し,かつ一つ以上の通常メッセージが含まれている。
メッセージの送受信時の通信障害について次の図に示します。
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図中の1.〜4.の通信障害について次に説明します。
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チャネル開始要求時に通信障害が発生した場合
この場合,チャネルの確立に失敗します。メッセージはそのまま送信側に残ります。
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チャネル開始応答時に通信障害が発生した場合
この場合,チャネルの確立に失敗します。メッセージはそのまま送信側に残ります。
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送達確認要求ありのメッセージ送信時に通信障害が発生した場合
この場合の送信側MCA,受信側MCAの処理を次に示します。
分類
処理内容
送信側MCA
障害回復後は,LUWID※とメッセージシーケンス番号を基に,送達確認要求を送信してから,転送キュー内のメッセージを再送します。
受信側MCA
送信側と受信側のLUWID※とメッセージシーケンス番号が一致しないため,バッチ内で受信したメッセージは無効化(削除)されます。
また,受信側のLUWIDとメッセージシーケンス番号は,前回バッチ転送完了時の状態に戻され,送信側からメッセージが再送されます。
なお,メッセージシーケンス番号を一致させる運用は必要ありません。
- 注※
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LUWIDは,MCPで規定された1回のメッセージ転送単位(バッチ単位)を管理するためのIDです。
なお,コネクション障害,またはオンラインシステムの停止などでメッセージの送信が中断された場合の,転送キュー内のメッセージの処理については,「2.4.4(3)(a) 送信側MCAの場合」を参照してください。
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送達確認応答時に通信障害が発生した場合
この場合の送信側MCA,受信側MCAの処理を次に示します。
分類
処理内容
送信側MCA
障害回復後は,LUWIDとメッセージシーケンス番号を基に,送達確認要求を送信します。
受信側MCA
送信側と受信側のLUWIDとメッセージシーケンス番号が一致するため,送信側では送信済みのメッセージが削除されます。
送信側から送信される次のメッセージを受信します。
なお,メッセージは有効化されているので,更新した受信側のメッセージシーケンス番号は戻しません。