Hitachi

OpenTP1 Version 7 OpenTP1 メッセージキューイング機能 TP1/Message Queue 使用の手引


mqtrstcha(メッセージシーケンス番号のリセット)

〈このページの構成〉

形式

mqtrstcha  〔-s  MQT通信プロセス識別子〕
           {-n チャネル名 | -q 相手キューマネジャ名
                          | -n チャネル名 -q 相手キューマネジャ名 }
           〔-m  メッセージシーケンス番号〕

機能

メッセージシーケンス番号をリセットします。

センダ,サーバ,またはクラスタセンダにmqtrstchaコマンドが入力された場合は,コマンドを入力した側のMCAが持つメッセージシーケンス番号をリセットし,さらに,通信相手側のレシーバ,リクエスタ,およびクラスタレシーバのメッセージシーケンス番号も同じ値にリセットします。

レシーバ,リクエスタ,またはクラスタレシーバにmqtrstchaコマンドが入力された場合は,コマンドを入力した側のMCAが持つメッセージシーケンス番号だけをリセットします。

オプション

● -s MQT通信プロセス識別子

 〜<16進数字>((01〜ff))

MQT通信プロセス識別子を指定します。

MQT通信プロセス識別子は複数指定できません。

このオプションを省略すると,すべてのMQTサーバに対して,mqtrstchaコマンドを実行します。

● -n チャネル名

 〜<1〜20文字のMQ文字列>

メッセージシーケンス番号をリセットしたいチャネルの名称を指定します。

複数のチャネル名を指定する場合は,引用符(")で囲んで,チャネル名とチャネル名との間を空白で区切ります。同一チャネル名は,重複して指定できません。

また,チャネル名は,*を使って一括指定ができます。一括指定は一つだけ指定できます。一括指定と一括指定以外のチャネル名を混在して指定できません。一括名は引用符(")で囲んで指定します。

 *:すべてのチャネルのメッセージシーケンス番号をリセットします。

 先行文字列*:先行文字列で始まるチャネルのメッセージシーケンス番号をリセットします。

<複数指定の例>

cha1,cha2,およびcha3を指定する場合

-n "cha1 cha2 cha3"
<一括指定の例>

chaで始まるすべてのチャネルを指定する場合

-n "cha*"

● -q 相手キューマネジャ名

 〜<1〜48文字のMQ文字列>

メッセージシーケンス番号をリセットするチャネルの相手キューマネジャ名を指定します。

複数の相手キューマネジャ名を指定する場合は,引用符(")で囲んで,相手キューマネジャ名と相手キューマネジャ名との間を空白で区切ります(コマンド入力可能な,けた数を指定できます)。同一相手キューマネジャ名は,重複して指定できません。

また,相手キューマネジャ名は,*を使って一括指定ができます。一括指定は一つだけ指定できます。一括指定と一括指定以外の相手キューマネジャ名を混在して指定できません。一括名は引用符(")で囲んで指定します。

 *:すべてのチャネルのメッセージシーケンス番号をリセットします。

 先行文字列*:先行文字列で始まる相手キューマネジャ名が一致するチャネルのメッセージシーケンス番号をリセットします。

<複数指定の例>

相手キューマネジャ名1,相手キューマネジャ名2,および相手キューマネジャ名3を指定する場合

-q "相手キューマネジャ名1△相手キューマネジャ名2△相手キューマネジャ名3"
<一括指定の例>

QM1,QM2,およびQM3を一括して指定する場合

-q "QM*"

● -m メッセージシーケンス番号

 〜<符号なし整数>((1〜999999999))《1》

リセットしたい値を指定します。

メッセージシーケンス番号は複数指定できません。

この値は,TCP定義のmqtalccha定義コマンドの-wオプションで指定したメッセージシーケンス番号の最大値より小さい値を指定してください。

1を指定,または省略した場合,メッセージシーケンス番号は1にリセットされます。

注意事項

  1. クラスタレシーバプロセスに,チャネルインスタンスがない状態では,このコマンドは使用できません。

  2. クラスタレシーバプロセスに複数のチャネルインスタンスが存在する場合,-nオプションを指定するとすべてのインスタンスに対して有効になります。チャネルインスタンスを特定する場合は,-qオプションを使用してください。

  3. クラスタレシーバチャネル以外のチャネルは,-qオプションに"*"だけ指定できます。

  4. リセットしたシーケンス番号は,チャネル確立後初めて行うメッセージ送受信で使用します。そのため,チャネル確立後メッセージ送受信を行ったあとでリセットしたシーケンス番号は,一度チャネルを解放し,再度チャネルを確立したあとのメッセージ送受信で使用します。

    シーケンス番号をリセットして,チャネルを確立するまでの間は,mqtlschaコマンドの仕掛かりシーケンス番号にはリセットしたシーケンス番号が表示されます。

出力メッセージ

出力メッセージID

内容

出力先

KFCA16355-I

コマンドを正常に受け付けました。

標準出力

KFCA16359-I

mqtrstchaコマンドの入力形式の表示

標準出力

KFCA16363-W

入力形式に誤りがあります。

標準エラー出力

KFCA16364-W

引数の指定に誤りがあります。

標準エラー出力

KFCA16366-E

該当するチャネルがありません。

標準エラー出力

KFCA16367-E

MQT開始処理中です。

標準エラー出力

KFCA16368-E

MQT終了処理中です。

標準エラー出力

KFCA16369-E

コマンド処理中に障害が発生しました。

標準エラー出力

KFCA16370-I

運用コマンドが終了しました。

標準出力

KFCA16371-E

MQT通信プロセスは起動されていません。

標準エラー出力

KFCA16372-E

コマンド応答の連絡の受信に失敗しました。

標準エラー出力

KFCA16373-E

コマンド応答の連絡に失敗しました。

標準エラー出力

KFCA16374-E

プロセスの検索に失敗しました。

標準エラー出力

KFCA16375-E

RPC障害が発生しました(コマンド)。

標準エラー出力

KFCA16376-E

RPC障害が発生しました(通信)。

標準エラー出力

KFCA16377-E

ネットワーク障害が発生しました(通信)。

標準エラー出力

KFCA16378-E

ネットワーク障害が発生しました(コマンド)。

標準エラー出力

KFCA16382-I

メッセージシーケンス番号が不当です。

標準エラー出力

KFCA16390-E

ローカルメモリ不足が発生しました。

標準エラー出力

KFCA16391-E

メモリ不足が発生しました。

標準エラー出力

KFCA16392-E

論理矛盾が発生しました。

標準エラー出力

KFCA16393-E

障害が発生しました。

標準エラー出力

KFCA16394-E

障害が発生しました。処理を続行します。

標準エラー出力

KFCA16395-E

共用メモリ不足が発生しました。

標準エラー出力