mqaconvert(キューファイルのコンバート)
形式
mqaconvert 〔-b バッファサイズ〕 コンバート元ファイル名 コンバート先ファイル名
機能
旧バージョンのmqabkupコマンドでバックアップしたキューファイル(メッセージ情報管理ファイル(キューファイル名.cnt),およびメッセージファイル(キューファイル名.msg))を,OpenTP1ファイルシステム上の最新バージョンのキューファイルへコンバートします。
このコマンドでコンバートできるのは,TP1/Message Queue 05-00以降で作成したバックアップファイルです。
オプション
● -b バッファサイズ
〜((2048〜200000000))《65536》(単位:バイト)
キューファイルのコンバート時に使用するバッファサイズ(プロセス領域サイズ)を指定します。
なお,バッファサイズがキューファイルのレコード長の2倍未満である場合,KFCA31112-Eメッセージを出力して終了します。そのためバッファサイズを指定する場合は,KFCA31112-Eメッセージのレコード長の2倍以上の値を指定してください。
コマンド引数
● コンバート元ファイル名
〜<パス名>
旧バージョンのmqabkupコマンドでバックアップしたキューファイルの名称を完全パス名で指定します。
● コンバート先ファイル名
〜<1〜59文字の文字列>
コンバート先のファイル名称を完全パス名で指定します。ファイルは,OpenTP1ファイルシステム上のファイルを指定してください。同一ファイル名のファイルがある場合はエラーになります。事前に削除してください。
注意事項
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TP1/Message Queue 05-13以前のキューファイルから,TP1/Message Queue 05-14以降のキューファイルへコンバートすると,次の場合に,キューファイルのサイズが大きくなることがあります。
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コンバート元のキューファイルのメッセージ数が1で,メッセージ長が次に示す計算式よりも大きいとき
レコード長−520(単位:バイト)
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コンバート先のキューファイルシステムのセクタ長が,コンバート元のキューファイルシステムのセクタ長よりも大きいとき
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コンバート元のキューファイルに長さが0バイトのメッセージが多数格納されているとき
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TP1/Message Queue 05-13以前のキューファイルから,TP1/Message Queue 05-14以降のキューファイルへコンバートすると,次の場合に,コンバート先のキューファイルのメッセージ数(mqainitコマンドの-mオプションに相当するキューファイルに登録できるメッセージの最大数)が多くなることがあります。
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コンバート元のキューファイルに長さが0バイトのメッセージが多数格納されているとき
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コンバート元のキューファイルのメッセージ長(mqainitコマンドの-sオプションに相当するキューファイルに登録できるメッセージの平均メッセージ長)がレコード長−520バイト以下で指定されていて,次に示す範囲に該当するメッセージ長のメッセージが多数格納されているとき
(レコード長−8)×N※ 〜 (レコード長−8)×N※−512+1(単位:バイト)
- 注※
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N:正の整数
なお,コンバート先のキューファイルのメッセージ数を確認するには,OpenTP1のfillsコマンドで「コンバート先のキューファイル名.msg」のファイルのレコード数を参照してください。
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TP1/Message Queue 05-13以前のキューファイルから,TP1/Message Queue 05-14以降のキューファイルへコンバートすると,次の場合に,メッセージが使用するレコード数が一つ多くなります。
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コンバート元のキューファイルのメッセージ長(mqainitコマンドの-sオプションに相当するキューファイルに登録できるメッセージの平均メッセージ長)がレコード長−520バイト以下で指定されていて,次に示す範囲に該当するメッセージ長のメッセージが格納されているとき
(レコード長−8)×N※ 〜 (レコード長−8)×N※−512+1(単位:バイト)
- 注※
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N:正の整数
必要に応じてMQAサービス定義のmqa_max_msg_recnumオペランドの値を変更してください。
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TP1/Message Queue 06-00以前のキューファイルから,06-01以降のキューファイルへコンバートすると,メッセージ情報管理ファイルに1レコード追加されます。