2.10.3 MQCサーバ機能の運用
MQCサーバ機能は,MQCリスナサーバとMQCゲートウェイサーバから構成されます。ここでは,各サーバの開始と終了について説明します。
なお,MQCサーバ機能の運用コマンドについては,「6. システムの運用」を参照してください。
(1) MQCリスナサーバの開始と終了
MQCリスナサーバの開始と終了について説明します。
(a) MQCリスナサーバの開始
MQCリスナサーバは,MQAサーバと同時に開始します。
MQAサーバと同時に開始させるためには,MQAサービス定義のmqa_mqc_confオペランドにYを指定しておく必要があります。ここでYを指定するとMQCリスナサーバがMQAサーバと同時に開始されます。
■ 正常開始
MQCリスナサーバは,OpenTP1システムの正常開始の延長で開始します。
■ 再開始
OpenTP1システムに障害が発生した場合,MQCリスナサーバはOpenTP1システムの再開始の延長で再開始します。再開始すると前回の終了時点の状態に回復されます。
メッセージ登録中および削除中などのキューアクセス中に強制停止した場合は,キューファイルの内容が矛盾することがあるため,必ず再開始してください。
また,MQCリスナサーバではクライアント機能とMQCサーバ機能のトランザクションを管理するために,トランザクションIDなどの情報をジャーナルに取得し再開始時に回復しています。このため,強制停止やシステムダウンのあとに正常開始したときは,ジャーナルによって回復されないので,TP1/Message Queueとの間に矛盾が発生する可能性があります。
(2) MQCゲートウェイサーバの開始と終了
MQCゲートウェイサーバの開始と終了について説明します。
(a) MQCゲートウェイサーバの開始
MQCクライアント機能のクライアントアプリケーションは,OpenTP1システムに登録されていないUAPです。MQIを使用するためには,MQCサーバ機能があるOpenTP1システムで,MQCゲートウェイサーバをユーザサーバとして開始する必要があります。
ユーザサーバの開始については,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。
なお,MQCゲートウェイサーバを開始しない場合は,MQCクライアント機能が提供するライブラリ関数を使用できません。
(b) MQCゲートウェイサーバの終了
MQCゲートウェイサーバは,OpenTP1のユーザサーバです。