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OpenTP1 Version 7 OpenTP1 メッセージキューイング機能 TP1/Message Queue 使用の手引


2.10.3 MQCサーバ機能の運用

MQCサーバ機能は,MQCリスナサーバとMQCゲートウェイサーバから構成されます。ここでは,各サーバの開始と終了について説明します。

なお,MQCサーバ機能の運用コマンドについては,「6. システムの運用」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) MQCリスナサーバの開始と終了

MQCリスナサーバの開始と終了について説明します。

(a) MQCリスナサーバの開始

MQCリスナサーバは,MQAサーバと同時に開始します。

MQAサーバと同時に開始させるためには,MQAサービス定義のmqa_mqc_confオペランドにYを指定しておく必要があります。ここでYを指定するとMQCリスナサーバがMQAサーバと同時に開始されます。

■ 正常開始

MQCリスナサーバは,OpenTP1システムの正常開始の延長で開始します。

■ 再開始

OpenTP1システムに障害が発生した場合,MQCリスナサーバはOpenTP1システムの再開始の延長で再開始します。再開始すると前回の終了時点の状態に回復されます。

メッセージ登録中および削除中などのキューアクセス中に強制停止した場合は,キューファイルの内容が矛盾することがあるため,必ず再開始してください。

また,MQCリスナサーバではクライアント機能とMQCサーバ機能のトランザクションを管理するために,トランザクションIDなどの情報をジャーナルに取得し再開始時に回復しています。このため,強制停止やシステムダウンのあとに正常開始したときは,ジャーナルによって回復されないので,TP1/Message Queueとの間に矛盾が発生する可能性があります。

(b) MQCリスナサーバの終了

MQCリスナサーバの終了モードを次に示します。

  • 正常終了

  • 計画停止A

  • 計画停止B

  • 強制停止

終了モードの詳細については,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。

正常終了,計画停止A,または計画停止Bの場合,MQCクライアント機能の切断を時間監視できます。

終了処理監視タイマ値は,MQCサービス定義のmqcenv定義コマンドで指定します。終了処理監視でタイムアウトが発生した場合,送受信中の処理を中断し,MQCクライアント機能との接続は強制解放されます。

(2) MQCゲートウェイサーバの開始と終了

MQCゲートウェイサーバの開始と終了について説明します。

(a) MQCゲートウェイサーバの開始

MQCクライアント機能のクライアントアプリケーションは,OpenTP1システムに登録されていないUAPです。MQIを使用するためには,MQCサーバ機能があるOpenTP1システムで,MQCゲートウェイサーバをユーザサーバとして開始する必要があります。

ユーザサーバの開始については,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。

なお,MQCゲートウェイサーバを開始しない場合は,MQCクライアント機能が提供するライブラリ関数を使用できません。

(b) MQCゲートウェイサーバの終了

MQCゲートウェイサーバは,OpenTP1のユーザサーバです。