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OpenTP1 Version 7 OpenTP1 メッセージキューイング機能 TP1/Message Queue 使用の手引


2.3.3 チャネル状態

チャネルはチャネル確立中,チャネル解放中など幾つかの異なる状態を持ちます。相手システムとの通信状態を確認するには,チャネル状態を確認してください。チャネル状態を確認するにはmqtlschaコマンドを使用します。

チャネルには次に示す状態があり,コマンドの入力や通信障害などのイベントによって遷移します。

チャネル停止

MCAが停止している状態

  • チャネルタイプがセンダ,レシーバ,リクエスタ,またはサーバ

    mqtalccha定義コマンドの-iオプションでチャネルの自動確立をするよう指定した場合,TP1/Message Queueの開始直後に,この状態になります。

  • 事前定義チャネル(チャネルタイプがクラスタセンダ,またはクラスタレシーバ)

    mqtalccha定義コマンドで事前定義されたクラスタチャネルは,mqtalccha定義コマンドの-iオプションでチャネルの自動確立をするよう指定した場合,TP1/Message Queueの開始直後に,この状態になります。

  • 自動定義チャネル(自動定義クラスタセンダ,またはクラスタレシーバインスタンス)

    自動的にクラスタチャネルが作成される時,デフォルトチャネル定義のmqtalccha定義コマンドの-iオプションでチャネルの自動確立をするよう指定した場合,またはデフォルトチャネル定義を指定しない場合,自動作成直後およびそれ以降のTP1/Message Queueの開始直後に,この状態になります。

MCA起動中

開始を要求されたが,MCAがまだ起動していない状態

チャネル確立中

TCP/IPコネクションの確立中,およびネゴシエーション中の状態

チャネル動作中

メッセージ転送中,または転送キューへのメッセージの登録を待っている状態

チャネル解放中

チャネルの解放処理中,またはチャネルの終了要求を受け付けた状態

チャネル確立リトライ中

コネクション障害,時間監視障害,またはMCP障害が発生したため,チャネル確立時再試行間隔で確立の再試行契機を待っている状態

チャネル使用不可

mqtstpchaコマンドの入力,チャネル確立の再試行回数超過,または障害発生でチャネルを解放して使用できない状態

  • チャネルタイプがセンダ,レシーバ,リクエスタ,またはサーバ

    mqtalccha定義コマンドの-iオプションでチャネルの自動確立をしないよう指定した場合,TP1/Message Queueの開始直後に,この状態になります。

  • 事前定義チャネル(チャネルタイプがクラスタセンダ,またはクラスタレシーバ)

    mqtalccha定義コマンドで事前定義されたクラスタチャネルは,mqtalccha定義コマンドの-iオプションでチャネルの自動確立をしないよう指定した場合,TP1/Message Queueの開始直後に,この状態になります。

  • 自動定義チャネル(自動定義クラスタセンダ,またはクラスタレシーバインスタンス)

    自動的にクラスタチャネルが作成される時,デフォルトチャネル定義のmqtalccha定義コマンドの-iオプションでチャネルの自動確立をしないよう指定した場合,自動作成直後およびそれ以降のTP1/Message Queueの開始直後に,この状態になります。

チャネル確立リクエスト中

チャネルタイプがリクエスタの場合で,MCAがリモートMCAからのチャネルの開始要求を待っている状態

チャネルタイプ別の状態遷移について,以降の図に示します。

図2‒15 チャネルの状態遷移(センダ)

[図データ]

図2‒16 チャネルの状態遷移(サーバ)

[図データ]

図2‒17 チャネルの状態遷移(レシーバ)

[図データ]

図2‒18 チャネルの状態遷移(リクエスタ)

[図データ]

図2‒19 チャネルの状態遷移(クラスタセンダ)

[図データ]

図2‒20 チャネルの状態遷移(クラスタレシーバ)

[図データ]