アプリケーション起動機能を使用する場合に関連づける内容
EXECAP要求によってアプリケーションを起動する場合,自システム内の次のプロセス間で定義する内容を関連づける必要があります。
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SPPまたはMHP
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アプリケーション起動プロセス
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MCF通信プロセス
ここでは,次に示す三つのパターンで,それぞれの定義をどのように関連づけるのか説明します。
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SPPからのシステム間通信によってアプリケーションを起動する場合
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MHPからのシステム間通信によってアプリケーションを起動する場合
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システム間通信と自システム内のアプリケーション起動を併用する場合
- 〈このページの構成〉
SPPからのシステム間通信によってアプリケーションを起動する場合
SPPからEXECAP要求で相手システムのアプリケーションを起動する場合は,次の図に示すように定義を関連づけます。
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SPP1のユーザサービス定義のアプリケーション起動プロセス識別子(set mcf_psv_id)には,OSASNF1通信プロセスのMCF環境定義(mcftenv -s)の識別子を指定します。
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OSASNF1通信プロセスのアプリケーション環境定義のアプリケーション起動プロセス識別子(mcfaenv -p)には,アプリケーション起動プロセス(PSV1)のMCF環境定義(mcftenv -s)の識別子を指定します。
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SPP2のユーザサービス定義のアプリケーション起動プロセス識別子(set mcf_psv_id)には,OSASNF2通信プロセスのMCF環境定義(mcftenv -s)の識別子を指定します。
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OSASNF2通信プロセスのアプリケーション環境定義のアプリケーション起動プロセス識別子(mcfaenv -p)には,アプリケーション起動プロセス(PSV2)のMCF環境定義(mcftenv -s)の識別子を指定します。
この定義例の場合,各SPPからアプリケーション起動を要求すると,次の表に示すような結果になります。
- (凡例)
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○:起動できます。
×:起動できません。
MHPからのシステム間通信によってアプリケーションを起動する場合
MHPからEXECAP要求で相手システムのアプリケーションを起動する場合は,次の図に示すように定義を関連づけます。
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OSASNF1通信プロセスのアプリケーション環境定義のアプリケーション起動プロセス識別子(mcfaenv -p)には,アプリケーション起動プロセス(PSV1)のMCF環境定義(mcftenv -s)の識別子を指定します。
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OSASNF2通信プロセスのアプリケーション環境定義のアプリケーション起動プロセス識別子(mcfaenv -p)には,アプリケーション起動プロセス(PSV2)のMCF環境定義(mcftenv -s)の識別子を指定します。
この定義例の場合,各MHPからアプリケーション起動を要求すると,次の表に示すような結果になります。
- (凡例)
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○:起動できます。
×:起動できません。
システム間通信と自システム内のアプリケーション起動を併用する場合
自システム内でのアプリケーション起動によってUAPを起動したあと,そのUAPでシステム間通信を行ってアプリケーション起動要求を行う場合は,次の図に示すように定義を関連づけます。
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自システム内のアプリケーション起動の場合,SPP1のユーザサービス定義のアプリケーション起動プロセス識別子(set mcf_psv_id)には,アプリケーション起動プロセス(PSV1)のMCF環境定義(mcftenv -s)の識別子を指定します。
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アプリケーション起動プロセス(PSV1)のアプリケーション環境定義のアプリケーション起動プロセス識別子(mcfaenv -p)には,アプリケーション起動プロセス(PSV1)のMCF環境定義(mcftenv -s)の識別子を指定します。
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自システム内でのアプリケーション起動によって起動したUAPから,さらにシステム間通信によるアプリケーション起動要求を行う場合,アプリケーション起動プロセス(PSV1)のMCFアプリケーション定義に,起動するアプリケーションを定義します。※
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OSASNF1通信プロセスのアプリケーション環境定義のアプリケーション起動プロセス識別子(mcfaenv -p)には,アプリケーション起動プロセス(PSV1)のMCF環境定義(mcftenv -s)の識別子を指定します。
- 注※
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OSASNF1通信プロセスの論理端末名も設定してください。
この定義例の場合,各UAPからアプリケーション起動を要求すると,次の表に示すような結果になります。
- (凡例)
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○:起動できます。
×:起動できません。