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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/OSAS-NIF編


2.6.1 相手システムとのメッセージ送受信に関するタイマ監視

TP1/NET/OSAS-NIFは,各種の送信メッセージに対する次のメッセージを受信するまでの時間を監視しています。

タイマ監視をするかどうか,および監視タイマ値は,コネクション定義(mcftalccn -v)で指定します。監視タイマ値に0を指定すると,時間監視はしません。

TP1/NET/OSAS-NIFの相手システムとのタイマ監視の種類と内容を次の表に示します。また,相手システムとのタイマ監視の範囲の例を図2-24に示します。

表2‒7 相手システムとのタイマ監視の種類と内容

タイマ監視の種別

内容

タイムアウト時のTP1/NET/OSAS-NIFの処理

正常処理監視(t1)

初期設定要求を送信してから,初期設定回答を受信するまでの時間の監視

コネクションの確立処理を中断します。

論理端末の閉塞解除に関する各要求を送信してから,応答を受信するまでの時間の監視

論理端末の閉塞解除処理を中断します。

ユーザ処理監視(t2)

問い合わせメッセージの最終セグメントを送信してから応答メッセージの先頭セグメントを受信するまでの時間の監視

論理端末を閉塞します。

送信処理を中断します。

送達確認監視(t3)

一方送信メッセージの一つのセグメントを送信してから,送達確認または一方送信完了を受信するまでの時間の監視

論理端末を閉塞します。

送信処理を中断します。

問い合わせメッセージまたは応答メッセージの,先頭セグメントまたは中間セグメントを送信してから送達確認を受信するまでの時間の監視

連続送信監視(t4)

送達確認を送信してから,次のセグメントを受信するまでの時間の監視

論理端末を閉塞します。

受信メッセージを破棄します。

終了処理監視(t5)

NIFアソシエーション解放要求を送信してから,コネクションが解放するまでの時間の監視

コネクションを強制解放します。

NIFアソシエーション解放回答を送信してから,アソシエーション解放要求を受信するまでの時間の監視

図2‒24 相手システムとのタイマ監視の範囲の例

[図データ]