分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/HSC編
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非同期モードの場合,列信でメッセージを送信するには,MCF通信構成定義(mcftalcle -w)のrowtransオペランドでuseを指定しておく必要があります。MCF通信構成定義については,6章の「TP1/NET/HSC固有のシステム定義の種類−HSC2手順(非同期モード)」を参照してください。
非同期モードの場合のメッセージ送信の処理の流れを,次の図に示します。
図3-11 HSC2手順(非同期モード)のメッセージ送信の流れ
![[図データ]](FIGURE/ZU031100.GIF)
- 注※
- MCF通信構成定義でEOT交換をしないことを指定した場合,このEOTは送信されません。EOT交換については,「3.6.1 非同期モードのEOT交換」を参照してください。
- MHPまたはSPPから,メッセージ送信のsend関数を呼び出します。send関数については,「4. メッセージ送受信インタフェース」を参照してください。
- TP1/NET/HSCは,出力キューに書き込まれたメッセージを取り出します。
- 出力メッセージ編集UOCでメッセージを編集します。UOCが登録されていない場合,UOCを呼び出さないで次の処理へ続きます。
- 相手システムへメッセージを送信します。
- 相手システムへの送信が完了した時点で,出力キューのメッセージを消去します。
- 1.のsend関数で送信完了通知イベントを通知させることを指定した場合,送信完了通知イベント(SCMPEVT)を通知します。また,正常に送信できなかった場合,send関数の指定によって送信障害通知イベント(SERREVT)を通知します。SERREVTについては,「付録B.2 HSC2手順(非同期モード)の障害」を参照してください。
- TP1/NET/HSCは,EOTを送信します。
- TP1/NET/HSCは,回線維持モードになります。
同期モードの場合のメッセージ送信の処理の流れを,次の図に示します。
図3-12 HSC2手順(同期モード)のメッセージ送信の流れ
![[図データ]](FIGURE/ZU031200.GIF)
- 注※
- MCF通信構成定義でEOT交換をしないことを指定した場合,このEOTは送信されません。EOT交換については,「3.6.2 同期モードのEOT交換」を参照してください。
- TP1/NET/HSCは,送信モードです。
- MHPはメッセージ送信のsendsync関数を呼び出します。sendsync関数については,「4. メッセージ送受信インタフェース」を参照してください。
- TP1/NET/HSCは,出力キューに書き込まれたメッセージを取り出します。
- 出力メッセージ編集UOCでメッセージを編集します。UOCが登録されていない場合,UOCを呼び出さないで次の処理へ続きます。
- 相手システムへメッセージを送信します。
- TP1/NET/HSCは,2.のsendsyncがEOTなしの場合,送信完了を受け取ると送信モードになります。
- TP1/NET/HSCは,2.のsendsyncがEOTありの場合,回線維持モードになるようにします。
- TP1/NET/HSCは,回線維持モードになります。
- MHPはメッセージ送信のsendsync関数を呼び出します。
- 回線維持モードのときにメッセージ送信の要求をすると,メッセージ送信ができるようにします。
- TP1/NET/HSCは,9.のsendsyncがEOTありの場合,回線維持モードになるようにします。9.のsendsyncがEOTなしの場合,送信モードになります。
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