MCFトレースファイルの見積もり式

トレース情報量の見積もり式

1秒当たりに取得するMCFトレースファイルの，トレース情報量の見積もり式を次に示します。

1秒当たりのトレース情報量（単位：バイト）
　　　　　　　　　　　　　　＝ ((A＋B)×C) ＋ ((B＋D)×E)

• A：メッセージ送信時に取得するトレース情報量（単位：バイト）

  • 一方送信メッセージの送信の場合：1600

  • 同期型メッセージの送信の場合：1700

• B：次のどちらか小さい方の値（単位：バイト）

  • 512

  • 実際に送受信するメッセージの最大メッセージ長（制御ヘッダの24バイトを除く）

• C：1秒当たりのメッセージ送信回数^※

• D：メッセージ受信時に取得するトレース情報量（単位：バイト）

  • 1900

• E：1秒当たりのメッセージ受信回数^※

注※

MCF通信プロセスが複数存在する場合は，MCF通信プロセス単位で回数を算出してください。

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トレース情報が失われる経過時間の見積もり式

MCFトレースファイルから，トレース情報が失われる経過時間の算出式を次に示します。

なお，算出式中の，「1秒当たりのトレース情報量」とは，トレース情報量の見積もり式で算出した値です。

経過時間（秒） ＝ F×G×H／1秒当たりのトレース情報量（単位：バイト）

• F：トレースバッファの大きさ（mcfttrc -t size）

• G：トレースバッファの数（mcfttrc -t bufcnt）

• H：MCFトレースファイルの数（mcfttrc -t trccnt）

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見積もり式の算出例

トレース情報量の見積もり式，およびトレース情報が失われる経過時間の見積もり式の具体的な算出例を示します。

ここでは，一方送信メッセージの受信と送信をする場合を例に説明します。

この例では，次の値が想定されています。

項目	想定値
1分（60秒）当たりのメッセージの受信から送信までの回数	120回
送受信メッセージ長	1000バイト
メッセージ送信時に取得するトレース情報量	1600バイト
メッセージ受信時に取得するトレース情報量	1900バイト
トレース環境定義（mcfttrc -t）のオペランドの指定値	size ＝ 204800 bufcnt ＝ 100 trccnt ＝ 3

この例の場合の，計算例を次に示します。

トレース情報量の見積もり

((1600+512)×(120／60)) ＋ ((1900+512)×(120／60)) ＝ 9048

1秒当たりのトレース情報量は，9048バイトとなります。

トレース情報が失われる経過時間の見積もり

204800×100×3／9048 ＝ 6790.5

トレース情報が失われる経過時間は，6790.5秒（約113分）となります。

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